マネージャー 無表情 理由。[WEST]

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あなたside





あの後、藤井さんとは一言も交わさないまま、ラストとなる公演に望んだ。











最後まで観ていなくとも、既に感動している。



あぁ、ちゃんとマネージャーできたな、って思える。







でも、それ本当なのかな。





マネージメントする立場の私が、彼らを傷つけてるって。それって、マネージャーじゃないじゃんか。







脳裏に焼き付いたあの時のメンバーの顔。





私が、悲しい顔をさせた。








これは、揺るぎのない事実。















『…だめだ………。』









ジャニーズWESTのパフォーマンスと、さっきの出来事で、目に涙が溜まっていくのがわかる。







少し早いけど、もう行こうかな。







今までよりも確実に大きい罪悪感を抱えながら足を進めようとした。

















誰かに、手首を掴まれる感覚。



大きくて、力のある手。





気が緩んだらすぐ涙が出てきそうだから話しかけないでほしいんだけどなぁ……












『なんでしょうか。………斎藤さん。』











斎「行くな。最後まで、観といてやれ。」







『……無理です。私は、ずっと彼らの傍にいたい。』









斎「…だからだよ。あいつらとずっと一緒にいたいなら、病気の事を言うべきだし、最後まで、観てやるべきだ。」





『でもそれじゃ、迷惑かけます。そんなに、私を支配する"コイツ"は優しくないんです。』











斎「知ってるよ……！！

でも！あいつらの笑顔を最優先に考えてるお前なら分かるだろ！？



迷惑をかけないことより、今のあいつらを見てやることが、7人にとって、1番望んでることなんだよ……！！









……お願いだから、分かってやれよ……！！」

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