マネージャー 無表情 理由。[WEST]

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あなたside





検査も終えて、何とか間に合った昼公演。





……結局、最後までは観れないのだけれど。









いや、観れないんじゃない。観ないんだ。



観たらきっと、感動してしまう。涙を流してしまう。





そんなことしたら、最近は落ち着いてきてると言っても発作が出てしまう可能性がある。







幸い、ここのスタッフさんは全員私の事情を知っている。





かと言って迷惑はかけられないし、何と言っても発作が出ている時、メンバーに見られてしまったら。









それこそ最悪だ。







彼らには申し訳ないけど、私がした選択を許して欲しい。





それが私が、あの7人が、1番傷つかない方法だから。



















ライブもラストスパート。





『……そろそろ、かな。』








いつもみたいに、音が聞こえない場所まで移動しようとした。









斎「……平山、本当に観ないのか？」






『……そんなの、今更じゃないですか。彼らには悪いと思ってます。でも………無理です。』







斎藤さんはそれ以上何かを言うわけでもなく、私はそのままステージのある場所とは反対方向に歩き出した。

















観たくない訳が無い。

ずっとこのままでいいなんて思ってるわけがない。







それでも、これが私にとっての解決策。





ずっと知られることが無ければ、みんな笑っていられる。









『これで、いいんだ。』









































無事ライブも終了。



帰ってきた彼らに、すぐ感想を求められる。











『すごく、カッコよかったです。今までもカッコよかったけど、それ以上に。』











………みんながちょっと残念そうな顔をしている。



ごめんなさい、無表情で言われても説得力ないよね、つまんないよね、がっかりするよね。









藤「なぁ、A、ライブどうやった？」




『？……カッコよかったで 藤「感動は！！…せえへんかった…？」











涙目で私も見つめてくる。




そっか、念願のドームだもんね。

"普通なら"感動して泣くもんね。









藤「…ごめん、なんでもない。」

































































あれ？



これでいいんだ……よね？

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