マネージャー 無表情 理由。[WEST]

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神山side





ヘアメイクさんに聞いたら笑顔で了承してくれはった。







軽くミストで髪を湿らせて、トリートメントを付けてもらう。







メ「これ、マネージャーさんからですか？」





神「あ、はい。さっきもろたんです！……何で知ってはるんですか？」





メイクさんはちょっとだけ言うのを躊躇って、2人しかおらへんのに小声で話し始めた。





メ「実は、前お仕事にご一緒させて頂いた時、マネージャーさんに聞かれたんです。
頻繁に髪染める人にオススメのトリートメントってありますか？って。
このトリートメント、本当に良いですから、商品名お伝えしたら、熱心にメモ取ってて笑」





Aが……？これって自惚れてもええんか？






メ「最初はなんでそんな事聞くんだろって思ったんですけど、すぐ分かりました笑
メンバー想いのマネージャーさんですよね。」






出来ましたよ、って言われて鏡を見れば、ケアをしても傷んでもうた毛先が綺麗に纏まっとった。





お礼を言うて、メイク室を飛び出す。



走ったりなんかしたら、セットが崩れてまうかもしれんのに、今はそんなことお構い無しに楽屋まで走った。















バンッッッッッ！！！



神「A！！」






『ど、どうされました？』







俺が大声出すん今では珍しいから、他のメンバーも驚いてもうてる。





神「トリートメント、俺の為やったん……？」





濱「そりゃ神ちゃんの誕プレやもん。神ちゃんの為やんな？」



中「濱ちゃんしっっっ！！！」







『…誰から聞いたんです？』





神「メイクさん、前聞かれたって。」







『もう……言わないでって言ったのに……。
……そうですよ。神山さんの為に買いました。』





神「なんで言ってくれへんかったん？」





髪心配やから買うてきた言うてくれれば、もっと喜んだんに……







『…て、…ず……す…か。』



神「……え？」





『だって、恥ずかしいじゃないですか…！！』







恥ずかしい……？そんな理由？


Aの顔を見ると表情は崩さないものの、下を向いてるからほんまに思てるんやなって。




そんなん、



























神「……可愛すぎるやろっー！！！！！」


『……え？』





なんなんそれ、こんな純粋で可愛ええ子まだ存在しとったんか！！！


俺も親衛隊入れるか聞いてみよ。

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