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藤井side
衣装チェンジでステージ裏に戻ったらAの姿が見えてん。やから、昼公演時の気にしてくれたんかな、ってちょっと申し訳ないけど嬉しかった。
でも、そこにいるのはいつものAやない。
嗚咽みたいな苦しそうな声が、自由の利いとらん体が、
……苦しさからか、目から溢れる涙が。
そこにおるAを支配しとった。
心配で心配で、最後の最後でライブ成功できへんのちゃうか、思っとった時、声をかけてくれたんは濱ちゃんで。
いつも天然やあほや言われとるけど、やっぱりカッコええなって思った。
アンコール終わって、一本締めもして……いくらAが心配で急いどっても関ジュとスタッフさんにお礼言うて。
これちゃんとせな怒られてまうからな笑
……Aがおるんやろう医務室に入る。
そこにはソファに座る斎藤さんと、さっきとは真逆の、静かに眠るAがおった。
濱「……なんか、熱出して泣き疲れて寝てもうた子供みたいやんな笑」
桐「ほんまや、目んとこ赤なっとるし笑」
斎「まぁ、あながち間違いではないな……笑」
"こいつ、お前らのライブ見て、泣いてたぞ"
藤「…………え?」
重「…じゃあ、感動して泣いてもうて、過呼吸かなんかになったってことですか?」
斎「……それはまた、違うなぁ。」
小「…斎藤さんは、Aがなんでこうなってもうたか知ってはるんですか…?」
斎「……あぁ、知ってる。でも俺だけじゃない。
…………昨日と今日のスタッフ、事務所のスタッフは全員知ってる。」
神「……っじゃあ!Aんこと知らんかったんは俺達だけってことなん!?」
中「…斎藤さん、教えてください。
…………Aは、何を抱えとるんですか?」
斎「…それは、平山本人の口から聞け。」
その時、タイミングを見計らったかの様に、Aの瞼が静かに開いた。
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プリリン - ありがとうございます。 テストが、終わったら必ず読みます! (2019年11月24日 12時) (レス) id: a886d0c923 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - プリリンさん» そうでしたか……。お話を読んで欲しい気持ちもありますが、学業が第一優先ですもんね。主人公の病名は"ナルコレプシー"というものです。テスト期間が終わったら、是非続きも読みに来てくださいね! (2019年11月24日 1時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
プリリン - すいません。 今、テスト期間中で、今週の金曜日まで、使えなくなるので、教えていただけると、嬉しいです。けど、もし無理だったら、大丈夫です。 (2019年11月24日 1時) (レス) id: a886d0c923 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - プリリンさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉をいただけて光栄です。病名は、このお話を読み続けていくと明かされますので、ぜひ続きも読んでいただければと思います。もしなんらかの事情で読めない、という状態でしたら、お伝えしますね。 (2019年11月23日 3時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
プリリン - 私は、このお話を読んでとても、感動しました。 優しさが伝わってきました。 障害の名前を教えてください。 お願い致します。 (2019年11月20日 1時) (レス) id: a886d0c923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2019年9月6日 0時