マネージャー 無表情 なぜ。[WEST]

8 ページ8

桐山side




朝車に乗って見たのはやっぱり無表情の平山さん。ムカッとした顔ぐらい見せてくれるんやないかな、と思って言ってみたけど効果は全っ然ない。

多分あの反応やとそんな気にしてへんのやろな。




朝食だと思われる袋の中を見てみると、淳太と俺で最後だったにも関わらずたくさんのパンが。




桐「うわぁ〜！ たくさんあるやんけ！！どれにしよっかなぁ……」




重「照史、食べすぎたら親方通り越して大将になるで。」




桐「親方も大将もならへんわ！3個で我慢しますぅ〜」




あ、3個は食うんや、って思った？3個は最低でも食べへんとパワー出えへんもん。



お茶とガムも貰っとこ。





そっから20分ぐらいした頃。




『そろそろ着きますので小瀧さんと藤井さん起こして頂いてもいいですか？』



バックミラー越しにこっちを見て平山さんが言った。




中「はい、……望、流星、そろそろ着くってよ。はよ起き。」


小「………もう着くん？………」




もうって望が乗ってから1時間位は経ってんとちゃう？笑




流星ものそっと起きて、目が開いてるか怪しいけど頑張って寝ないようにしとる。寝起きでもイケメンってなんなん？




『まず今からは、朝の情報番組に生出演、となってます。朝ですので騒ぎ過ぎないように。でもアピールするチャンスですので、しっかりと爪痕は残してきてください。
場所は第4スタジオです。楽屋に入り次第、順番にメイクを済ませてください』



全「はーい」




ほんま淡々としとるなぁ。仕事できるって感じは昨日からしてたけど。




その次は……と、俺達のスケジュールを言ってくれる。

え、あれ覚えとんの？バリバリ運転しながら言っとるよな？




神「全部覚えんとのかな……？すごない？」




桐「やっぱそうやんな？ほんま敏腕マネージャーさんやねぇ。」






スタジオに着いた後もテキパキと誘導してくれてデビューしたばっかりの俺らにとってほんまにありがたかった。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す