マネージャー 無表情 なぜ。[WEST]

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あなたside




荒めにノックをして会議室に入れば、そこには事務所の上層部の方とチーフマネージャーが。



緊迫した空気の中で1つの紙を渡される。

そこには、







【ジャニーズWEST小瀧望、ブレイク中女優と熱愛か！？】





と、大きく書かれている。

文字の下には、小瀧さんと女優の中林アコさんが2人で歩いている写真。







『……相手の事務所はなんて？』


斎「……プライベートは本人に任せている、だそうだ。」



『……そうですか……。』





この業界で熱愛報道に対して
"プライベートは本人に任せている"

という言葉は、熱愛を認めているようなもの。

しかも、本人への事実確認が済んでいない状態でコメントが出されるとなると、相当厳しい。





「マネージャーの管理はどうなってるんだ？」


「甘やかしすぎてるんじゃないか？」


「今は大切な時期なんだろう？」






厳しい言葉が降りかかる。

熱愛。



それはマネージャーの管理不足故で公表されるもの。

この仕事に就く前、耳にタコができるほど聞いた言葉。







2人にはならないし大丈夫か、なんて考えが甘かった。
これは私のミスだ。





『大変申し訳ありません。全て、自分の責任です。……小瀧に事実確認だけしても。よろしいでしょうか。』



「……いってきなさい。」



『ありがとうございます。
……斎藤さん、小瀧にこの事は？』



斎「さっき小瀧と中間にだけ状況は伝えた。……この後、他のメンバーも呼び出す。」



『了解です。』










小瀧さんの連絡先から着信ボタンをタッチする。



流石に状況が状況。
デビュー当時は聞き飽きるほど鳴っていたコール音も、ワンコールに近い速さで無くなった。





『もしもし、平山です。』




小「A……！！おれっ、俺……！！」



既に鼻声の彼。相当、テンパってるな………



『小瀧さん、落ち着いて。取り敢えず確認だけします。
…………中林さんとは、どういうご関係ですか？』




小「ほんまに、ほんまに何もないねん！！2人で歩いてたんは事実やけど、何もしとらん！！」




『……アプローチ等をされた事は？』




小「……撮影始まって少しした時にちょっと。せやけど、期待させへんようにちゃんと断ったし、連絡先やって交換してへん！！」




『……わかりました。事務所までは、落ち着いて来てくださいね。』







電話切って、会議室に戻った。

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