マネージャー 無表情 なぜ。[WEST]

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？？side


ほんの1、2秒の筈やのに、何分も経っとるような気がした。

もし、もしほんまに平ちゃんやったら俺はどんな反応をすればええ？



知らないフリ？土下座して謝る？






振り返った彼女は、












『重岡さん？』







いつもと同じ、アルトの綺麗な声で俺の名前を呼んだ。



平ちゃんは、驚きと、何かを察したような、苦しそうな顔をして
『…重岡さんもお墓参りですか？場所、一緒だったんですね。』









なんて言うから。



あぁ、こんな形で初めて無表情やない君を見るなんて思いもせえへんかった。









俺の口から出てきた言葉は
重「……ほんまにごめんなぁ…！！！」





無意識に、そう言っとった。






平ちゃんは驚いた顔で
『重岡さんだったんですね、お母さんが助けた男の子って。』






重「俺の推測が、間違うてへんかったら、そう……なんやと思う。」











『良かった…………！！』



平ちゃんは泣きそうな声で、そう言ってしゃがみこんだ。








































重「……え？」





思わず、下げていた顔を上げて彼女を見る。



今、なんて言うた？

「良かった」俺にはそう聞こえた。

仮に、平ちゃんがそう言うてたとして、なんで「良かった」？



俺は、平ちゃんの母親を殺したも同然なんやで？
苦しませてしもうた、張本人なんやで？




やのに、何でそんなこと言うん……？












立ち上がって平ちゃんは、まず状況を把握しきれとらんおかんに自己紹介を始めた。








『挨拶もせずに取り乱してしまい申し訳ありません。
ジャニーズWESTのマネージャーを務めております。平山Aと申します。
いつも息子様にはお世話になっております。』









いつの間にか、平ちゃんは無表情に戻っとって、速すぎる切り替えを披露しとった。




すげぇなぁ。







母「Aちゃん……たしかに、そんな名前だったわ。
こちらこそ、いつも大毅がお世話になっとります。……娘さん、でええんよね？」







『……はい。』







母「あの時は、本当にごめんなさい。私達がちゃんと見とれば、あんな事にならずに済んだんに……。辛い思いをさせたわよね。」















平ちゃんの顔を見られへん。
無表情な筈やのに、見るのが、怖い。

























『いえ。』

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