マネージャー 無表情 なぜ。[WEST]

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あなたside




さっきの小瀧さん同様、中々出ない。もう信号も青に変わったわ。昨日あんだけ眠そうな顔してたもんなぁ。


『掛け直すか……』



2回目の何コール目か分からなくなってきた時、ｶﾞﾁｬｯとでる音がした。



『もしもし？藤井さん？』



藤「……………………」


喋らない 。 もう一度言う、喋らない。




『もしもーし……？藤井さん、朝ですよ…？』


藤「っん…………誰？りの？』




どいつもこいつも着信画面見ろや……てか藤井さんデビュー仕立てでもう彼女作ってんのか……警戒心持てや…………頭下げんのこっちなんだぞ…………

昨日斎藤さんに呪文のように言われた、恋愛面での事。
誰と付き合っているのかを把握まではいかなくとも、それなりの信頼関係を築いてプライベートのことも把握すべきらしい。週刊誌に取られたらそれはマネージャーの管理の甘さ。


『平山です、あと30分ぐらいで迎えに行くので準備しておいてください。』


藤「わかった…………」



取り敢えず電話を切る。
『ホントに分かってんのかな……』


普通うっかり女の子の名前言っちゃったらもう少し焦らない？まだ寝ぼけてるんだろうな……





そんな事考えてるうちに小瀧さんの家に着く。



『連絡するか、』


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬｯ

お、すぐ出たぞ？


小「下降りるんで待っといてください」


一方的に喋られて切られたこの虚しさ。朝テンション下がるのはわかるけどさ？もう少し、ねえ？




あ、あの遠目でもわかる長身は……

小「……はよざいます…………」

『おはようございます、朝食、袋の中にあるんで適当に取って食べてください。』





ガサゴソと袋を漁る姿はまだ幼くて、なんだか可愛らしい。

寝起き最悪だけどな(まだ引きづる)


さて、藤井さん宅に向かわねば。

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