マネージャー 無表情 なぜ。[WEST]

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桐山side



淳太くんがAに詳細を聞きに行って数分。

スタジオのドアが開く音がした方に目を向ければ、淳太くんが帰ってきとった。



桐「淳太くんおおきになぁ！A、何て言うとった？」


中「……あぁ。えっとな、…………」





位置やったり、流れやったりをツラツラと説明する姿はいつも通り。





でも、表情は違和感だらけ。明らかに動揺しとるような、焦っとるような顔しとる。ほんで今度はぼーっとして考え事しとる。



Jrん時からずっと一緒におるんや。隠せるなんて思たら大間違いやで？









もんちや濱ちゃんなんかも心配そうな目で見とる。しげもなんか察しとるんか、いつものウザ絡みをしとらん。

















桐「淳太くん？本番前やのに顔暗いで？何かあったん？」



スタンバイの時、コソッと声を掛けてみた。いつも「本番前やぞ！」なんて言っとる淳太くんにはとてもやないけど見えんかった。






中「なぁ照史……」




桐「ん？」





中「……やっぱ何でもないわ。ちゃんと切り替える、堪忍な。」




そう言って"いつもの淳太くん"に一瞬にして戻ったんはほんまにすごいと思う。

切り替える、言うてもそない簡単なことじゃあらへんのに。

流石やなぁ……最年長なだけあるわ。



























ほんで、そんな最年長さんはいつになったら俺らを頼ってくれるん？











黄色は虹の真ん中やろ？










黄色は橙色の隣やろ？















もっと周りを頼りぃや……





そんな俺の思いが伝わるわけなんてなくて、モヤモヤとしたまま、収録は終了。


















いつの間にか笑ってみんな話しとる淳太くんの背中を見ながら、楽屋に戻った。

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