第三三話 夢主ちゃんの過去 2 初めての大きな大会と出会い ページ35
それから、私は小さな大会に出ました。私が優勝すると、悠希兄と海斗兄は喜んでくれました。
そして、中学1年生になったとき、悠希兄が私に大会を勧めてくれたんです。
悠「夢羽!!この大会に出てみないか?!」
『中学ロードレースインターハイ…でも、これ悠希兄…。男子しか、でれないんじゃ…』
悠「いや、今年から、女子も出れるようになってな!!だから、出てみないかと思って…」
何時も出ていた大会より、大きな大会…沢山の人が集まって戦う場所。私は、その言葉にとてもわくわくが止まりませんでした。
『私、出てみたい!!』
私は一般でエントリーすることにしました。私は今までよりも沢山練習しました。
✿
そして、当日。
『うぅ、緊張する』
悠「はは、大丈夫だよ!!一緒に沢山練習したんだから。思いっきり飛びな!!」
『うん!!』
そして、私はスタート前に並んだ。
「おい。見ろよ。女の子だぜ」
「うそ、本当だ?!」
「確か今年から女子も参加オッケイなんだっけ…」
「へぇ、でも、女子だぜ、男子と同立で走れるわけ無いだろうw」
「そうだよなw」
私が女子だからか、速く走れるわけないとか、いろんなことを言われる。
(むぅ、女子だから、何ですか!!絶対見返してやります!!)
「では、いちについて、よーいスタート!!」
と始まりの合図が鳴った。
私はペダルを回した。
「はは、お先に失礼お嬢さん!」
と男性が勢いよく走っていった。
(あんなに、速く走ってしまうと。ゴールにたどり着けませんよ?)
私は少しずつペースをあげた。すると、前には私と同じ女子の子がいた。
『こんにちは?貴方も、レースを?』
「ひゃっ?!え、えっとそうです」
私がいきなり話しかけたせいか女の子は驚いた。
『私、白咲夢羽。よろしくね!!ニコッ』
「横沢奏です。よろしく」
『奏ちゃんか…!よろしく!』
奏「あの、なんで、私に構うんですか…?」
『え?』
奏「私、自転車乗るの遅くて、皆に笑われたんです。だから、上手くなって大会に出て、優勝して見返そうって思ったんです。でも、まさか、こんなにも辛いんなんて…思いもしませんでした。これじゃぁ、優勝するところかゴールにたどり着けません。それに、ここはきっと最前列です。それなのに、なぜ、私みたいな弱虫に構うんですか…?」
奏ちゃんは悲しそうに言った。
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作者名:メープルclover x他1人 | 作成日時:2023年1月7日 20時