卯木千景 編 ページ6
千景「…お前…居酒屋に来てまでマシュマロ食べんのかよ…」
密「居酒屋は…辛いのばかりだから…」
千景「ハァ…お前の甘いもの好きには尊敬だわ…」
密「…それはこっちのセリフ」
会社帰り、偶然バイト帰りの密に遭遇してついでに飯を食べようってことになって居酒屋で1杯飲んできた。…にしてもディセ…じゃなくて密って結構飲むよなあ…
千景「ただいま。」
密「ただいま…ねえ千景、風呂入ってきたら？」
千景「お前どうせ寝るんだろ？お前が先に入れよ」
密「千景の方が長く働いてるし俺は監督に膝枕してもらうから…」
千景「はいはい。じゃあお先する。」
東さんからもらった唐辛子の入浴剤を持ち風呂場へと向かう。と、そこには見慣れた茶髪の女性の姿があった。
千景「あれ、監督さん？どうしたの？」
いづみ「へっ！？ああ、千景さん。ちょっと気持ちリフレッシュしたいなって思って早めに来たんです。」
千景「そうなんだ。じゃあお邪魔しました。」
外に出ようとドアに手を掛けたが、どこか違和感があった。
千景「監督さん。ドア開かなくなってる。」
いづみ「えっ嘘！そんなはず…開かない…」
千景「まあ誰か来てくれるはずだから落ち着いて湯船につかってようよ。」
東さんからもらった唐辛子の入浴剤を風呂に投入する。ああ、唐辛子のいい匂い。
いづみ「え…これなんですか…」
千景「唐辛子の入浴剤。美容にいいらしいよ。」
いづみ「…もう…密さんに何言われても知りませんよ。」
そう言って監督さんも湯船に足を入れる。
いづみ「うう…匂いキツくないですか…」
千景「そうかな？美容にいいものって大体こんな感じじゃん？」
いづみ「ええ…」
監督さんは納得いかないような顔をして口を尖らせている。
と、あの時のことが脳裏に浮かんできた。
千景「…ねえ監督さん。俺が入ったばかりの頃のこと覚えてる？」
いづみ「…もちろん覚えてますよ。」
千景「あの時は本当にすまなかった。…あの時ディセ…じゃない、密と話できてなかったら俺はまだ復讐しようとしてた。」
千景「…あの日のことがなければ、俺は監督さんが積み上げてきたものを一瞬で崩してたかもしれない。俺に芝居の楽しさを教えてくれて…本当にありがとう。」
いづみ「…いえ、私は今こうして千景さんがお芝居に夢中になってくれてるだけで嬉しいです。」
千景「そうか。」
密「千景…いるの？」
千景「ああ密、そこ開けてくれ。」
────────
思ったより長い…
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月26日 15時) (
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作者名：nijimiya | 作成日時：2019年9月26日 13時
