茅ヶ崎至 編 ページ4
至「…頭いた…」
酒の飲みすぎでヤられた頭を抑えながら寮へと向かう。やれやれ、飲み会ほどめんどくさいものはないな…
千景「茅ヶ崎、大丈夫か?」
至「大丈夫っす…とりあえず風呂入ってきますわ。」
俺の身体を縛る堅苦しいものを脱ぎ、開放感の中風呂場のドアを開けた。頭痛と湯気のせいでボヤけてとしか見えなかったが、風呂場には見慣れた姿があった。
至「…監督?」
いづみ「至さん!?どうしたんですか、こんな遅くまで…」
至「会社の飲み会。あー、いた…」
いづみ「どこか痛いんですか?」
至「頭。多分飲みすぎだと思う。」
いづみ「それは大変…お大事にしてください。」
至「…とりあえず監督入ってるなら一旦部屋戻るわ。」
と、ドアを開けようと手を掛けたが、鍵がかかってるのかビクともしない。
至「あー…監督、ドア開かないわ。」
いづみ「嘘!?」
至「ほんと。とりあえず助け来るまで待つしかないよね。」
いづみ「…そうですね。」
なんとか冷静さを保っていたが、酔ってるのと頭痛のせいで頭が回らない。
俺は、なんとか監督が座ってる場所の近くに腰掛けた。
至(こんなこと、今までなかったよな…)
思考が追いつかない。状況はわかっているが、どうしてこんな状況になったのか、全然わからない。
考えれば考えるほど、頭痛のせいで頭が回らない。
至(監督…髪綺麗だな…)
気づくと、俺は監督の傍に歩み寄っていた。
至「…監督ってさ、髪綺麗だよな。」
いづみ「へっ!?至さんいきなりなんですか!?」
至「…ずっと思ってたんだよな。綺麗だなって。…めちゃくちゃいい匂いするし。」
いづみ「至さん、ちょっとくすぐったいです…」
監督のお腹に手を回す。酒のせいで理性が保てない。
至「ねえ監督…監督は気づいてないかもしれないけど監督のことを想ってる奴はたくさんいるんだよ…?」
いづみ「え…?」
至「まあ…真澄は置いといてだけど。例えば…今監督の後ろにいる奴とか。」
自分が何をしているのかわからない。俺は、理性を抑えきれずに監督の身体に巻かれているタオルに手を掛けた。
いづみ「ちょっ…至さん…!」
千景「おーい茅ヶ崎ー大丈夫かー?」
と、千景さんの声で我に返った。と同時に、忘れかけていた頭痛が戻ってきた。
至「…監督?…ッ、頭いた…」
いづみ「…至さん、今日はよく寝てくださいね。」
至「…うん。」
────────
後日談
千景「ほんとに…覚えてないの?」
至「…はい…」
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月26日 15時) (レス) id: 9d9b5611c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nijimiya | 作成日時:2019年9月26日 13時