漫画 《橙色》 +青 ページ1
橙side
A「りょうくん、なに読んでるの？」
「これ？最近人気の漫画。
読んだらはまっちゃって」
A「終わったら見せてもらってもいい？」
「勿論」
りょうとAの会話を盗み聞きする。
俺はというと『その漫画の二巻持ってっから』と悦に入っていた。
Aに見えるように漫画を読む。
A「かっこいいなこのキャラ、少ししか出てないのにこの存在感……」
どのキャラのこと言ってんのかな。存在感、と言ったらあのキャラしかいないか。
A「りょうくん、この子可愛いね！ツインテールが似合ってる」
「わかる。現実にこんな子がいたらなあ。性格いいし」
A「確かに！」
ツインテールのキャラ……確かに可愛いよな。笑顔がまた可愛いの。
というか、なんで気づかないんだろ。俺もその話出来るよ？俺に話をふってくんないかな。
A「……この話、奥の深い話だった。
主人公の心理描写に思わずぐっときたよ。絵のクオリティがより際立ててる」
「スッゴい分かる」
あのシーンだよね、主人公が闇落ちしそうになるとこ。表情の描き方がリアルなんだよね。
というかまだ気づかんの？なんかりょうが彼氏みたいな雰囲気出てるけど、彼氏俺だからね。俺に感想を聞かせてよ。
A「面白くてすぐ読んじゃった」
「そ？薦めてよかった」
A「あのさこれって一巻までしか出てない？
……あ、帯に二巻も出てるって書いてある」
来た！！今だ！今二巻の存在をAに教えれば！
「二巻ならこ「はい。四巻まであるよ」
嘘 だ ろ ？
二巻どころか四巻まで？
抜かり無さすぎ、恐れいったよ……
A「ありがとう！
ゆっくり見させてもらうね！」
俺ファン宣言するタイミング見失ったわ。後から言うのも気まずい……。
気づかれないように本棚へと向かう。
漫画に夢中で、いやりょうと話すのに夢中で、俺のこと見えてないみたいだし。
ふん。やけ読みだ！
A「てつや」
「……へ？」
A「ツインテールの子と、ショートカットの子どっちが好き？」
「……俺も読んでるの知ってたの？」
A「それ、二巻だよね？」
「気づいてたなら何故に話しかけんかった？」
A「だって、漫画に夢中だったから」
そう言うAは頬を膨らませている。
こりゃ、参ったな。
「俺は永遠のA推しだよ」
少し無造作に漫画を置き、Aを抱き寄せる。
それを見たりょうはまったく、といった様子で漫画を読み始めた。
fin
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優は美味なつくだに - にゃさん» sideの方は特に指定は無いです！細かい所まで確認して下さり有難いです…！ (2019年5月18日 1時) (
レス) id: b364b26750 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ(プロフ) - 優は美味なつくだにさん» 何度も送ってしまい申し訳ないです。sideの方の指定はありますでしょうか？ (2019年5月17日 21時) (レス) id: 8541564fe3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ(プロフ) - 優は美味なつくだにさん» コメントありがとうございます！応援の言葉まで……！リクエスト了解しました。少しお待たせしてしまうかもしれませんが、ご了承下さいね。 (2019年5月17日 21時) (レス) id: 8541564fe3 (このIDを非表示/違反報告)
優は美味なつくだに - 更新頑張って下さい！リクエストなのですがゆめまると男主でピアスめちゃくちゃ開いてるのに少し弱い恋人をゆめまるが乗り気で押し倒す……みたいなのが見たいです！ゆめまるのお話沢山読みたいです！宜しく御願いしますー！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: b364b26750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃ | 作成日時：2019年5月16日 16時
