はじめまして、また明日/フジ ページ10
ぽかぽかあったかい日差しに包まれながら
のんびり何気なく散歩していると、
見た事が無い公園にやって来た。
少し疲れたし、休憩しようと思い公園の中へと足を進める。
すると、
「うわあぁ…、綺麗…！」
公園の3分の2ほどのスペースに
色とりどりの綺麗な花が沢山咲いていた。
こんな綺麗な花畑があるなんて知らなかった…。
そう思うと今まで知らずに過ごしていたのが
少し損していたように思えた。
花畑の真ん中にベンチがある事に気付き、
座ろうとすると、既に先客が。
「となり、いいですか」
「どうぞ」
女性は嫌な顔ひとつせず、微笑んで席を少し詰めてくれた。
どっかの黒猫野郎と違って
なんていい人なんだ…！！
「はじめまして。あなたも花を見に来たんですか？」
思い切って話しかけてみる。
「はい。ここ、とても綺麗な花が咲くのにあんまり人が居ないから。穴場なんですかね」
この答えようからして以前からもここに来ていたようだ。
「あの、お名前聞いてもいいですか？」
不意に聞かれた名前。
出会ってまだ少しだけどほんのちょっと
仲良く慣れた気がして嬉しくなった。
「大丈夫ですよ。僕はフジっていいます」
「…フジさん…、……フジ…、フジ、フジ…！」
覚えるためか、俺の名前を連呼している。
なにそれ、なまらかわいい。
「あ、私はAです。よろしくお願いします」
それからは初対面なのにとても会話が弾んだ。
暖かい風に包まれ、橙色の太陽の光が綺麗な花に降り注ぎ、とても幻想的な時間。
こんな幸せなひとときにも終わりは来てしまうものだ。
「…あ、もうこんな時間。日が落ちる前に帰らなきゃ」
そう呟き立ち上がる彼女。
…もっと、君と話がしたい。
「では、失礼しますね」
後ろを向き出口へと向かってしまう。
もっと、もっと君の事が知りたい。
「あのっ、！」
「？どうしました？」
「…明日もここ、来ますかっ？」
どうにかして関係を持ちたくて。
何コイツって思われるかもしれないけど
どうしてもそれを聞きたかった。
「…はい！では、また明日」
「……！ま、また明日！！」
”また明日”
その一言が物凄い嬉しくて。
多分、この時から君が特別になっていたんだと思う。
はじめまして、また明日(2)/フジ→←アサガオの散る頃に/？
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透夏(プロフ) - きのこの子さん» 返信遅くなってすみませんっ。始まりましたねツアー！私も参加予定です！これからもっと面白い話を更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月13日 22時) (
レス) id: bc92396a77 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの子 - 更新待ってます！！ (2016年11月8日 12時) (レス) id: 5f6b825457 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの子 - あと少しでＭＳＳＰの全国ツアーですね！！ (2016年11月3日 8時) (レス) id: 5f6b825457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 x他1人 | 作成日時：2016年9月11日 15時
