ゲームじゃなくて、俺を見て/あろま ページ14
「もーかっこいい！！」
彼氏の目の前で他の男にかっこいいと言う
勇者は、コイツぐらいしかいないと思う。
「はあぁ……もう本当かっこいいよぉ」
「……んなゲームの中の男のどこがいーんだよ」
そう、コイツ、Aは俺の彼女であり、大の乙女ゲーム好き。
そんな彼女には手が掛かるもので。
「そんなじゃないの！はるとくんは超絶かっこいいの！！」
はるとくん(笑)はどうやらAが1番推しているやつらしい死ね。
「所詮2次元じゃねえか」
そんな2次元にムカついている俺も俺だが。
「2次元だからいーんですー！！」
「…お前もう少し現実見ろよ……」
「はぁ？！何よそれ！…あっ、ちょっと黙って！
今イベント始まるから！！」
いつもいつもゲーム優先で俺なんて後回し。
…そんな悪い子には少し躾しないとな？
「…なぁ、そんなに俺よりはるとがいいの？」
そう言ってAを床に押し倒す。
「は、なに？……って今丁度はるとくんのスチル出てたのにー！！」
「…うるせぇ」
少し激しくキスをする。
「ふぁっ、？！…んぅっ」
「……ん、はぁ」
口を離すと顔を真っ赤にしたAが潤んだ目でこちらを睨んでくる。
…そーゆーの逆効果なんだけどなぁ。
「な、なにすーの、！」
久しぶりのキスで呂律が廻っていない。
もう本当
「すっげーかわいい」
次は優しく唇を重ねる。
「ねぇ、大好き」
今の気持ちを直球に伝えると更に顔を赤くし出す。
なんなのこいつ、なまら可愛過ぎるんだけど。
「え、あの、あろま、？」
今度はAの口から好きって言わせたい。
…少し、意地悪してみようか。
「あー、でもAは俺なんかよりはるとが
いーんだもんなぁ？」
ニヤついてるのがバレないように俯きながら言う。
「えっ…？！そんなわけ！」
俺が泣いてると勘違いしたのか、焦った口調で否定するA。
「べ、別に無理しなくてもいいよ」
笑いを堪えているせいか声が震える。
聞き方によっては泣いてる風にも聞こえそうだ。
…どんな反応してくれんのかな？
なんて呑気に思っていると、
「うおっ」
突然抱き着かれた。
「私が好きなのはあろまだけだもん…！！」
あー。もうさぁ、そんな可愛い事言ったら
「我慢、出来ないんだけど」
＊
(あろまに似てるからはるとくんが好き、なんて
言えないなぁ)
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透夏(プロフ) - きのこの子さん» 返信遅くなってすみませんっ。始まりましたねツアー！私も参加予定です！これからもっと面白い話を更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月13日 22時) (
レス) id: bc92396a77 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの子 - 更新待ってます！！ (2016年11月8日 12時) (レス) id: 5f6b825457 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの子 - あと少しでＭＳＳＰの全国ツアーですね！！ (2016年11月3日 8時) (レス) id: 5f6b825457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 x他1人 | 作成日時：2016年9月11日 15時
