ファインダー越しの恋/あろま ページ2
俺は今、絶景で有名な某所に再び訪れている。
前回はあろまさんぽのためだったが、
今回は別。プライベート観光だ。
こうやって1人で気ままにのんびりと歩いて
写真を撮るってのもなかなかいい。
「お、そろそろだな」
この時間帯になると夕焼けがとても綺麗に見えるらしい。
その絶景を見るため、高台へと登った。
「おおぉ…」
平日なので高台は全くと言っていい程に人が居なかった。
「にしても綺麗だな…」
あろまさんぽでは時間帯が合わず、
惜しくも夕焼けは見れなかったので凄い嬉しい。
吸い込まれそうなぐらい紅い空。
普段は白い雲でさえも朱に染まっていて
言葉では表せないぐらい綺麗だった。
「あ、写真」
この絶景を残しておきたいと考えカメラを持つ。
そのまま更に綺麗に写るところへと進む。
「ここが1番綺麗だな」
また眺めてしまいそうになったが
空の変化は早いので変わらない内に急いでカメラを構えファインダーを覗く。
すると、柵の近くでカメラを持ちながら空を見上げている女性が写った。
この人も俺と同じ趣味だと分かり、
少し気になってよく見てみると
「……っ！」
思わず息を呑んでしまう程に美しかった。
艶のある黒くて長い髪に長い睫毛、
大きな瞳は真っ直ぐ空を捉えていて
真っ白は肌は茜色の空を反射していた。
心臓が激しく脈を打つ。
一目惚れなんかありえないと思っていたがもうそれは通用しない。
その女性は空が綺麗過ぎて見とれている様だったが
俺は空よりも女性に見とれていた。
絶景と言われるこの空より、
ファインダー越しに佇む儚く美しい女性に心を奪われていた。
「すみません、写真、撮っても良いですか」
髪を揺らしながら振り向いた彼女は笑顔で答えた。
「もちろん、どうぞ。」
その笑顔が朱かったのは多分、夕焼けのせいだ。
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透夏(プロフ) - きのこの子さん» 返信遅くなってすみませんっ。始まりましたねツアー！私も参加予定です！これからもっと面白い話を更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月13日 22時) (
レス) id: bc92396a77 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの子 - 更新待ってます！！ (2016年11月8日 12時) (レス) id: 5f6b825457 (このIDを非表示/違反報告)
きのこの子 - あと少しでＭＳＳＰの全国ツアーですね！！ (2016年11月3日 8時) (レス) id: 5f6b825457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 x他1人 | 作成日時：2016年9月11日 15時
