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「あの……川上さ……」
頭をなでたついでにと言わんばかりに、髪の毛を触られていた私。
ここは浅草。人通りが多く、周りの視線もある。
流石に恥ずかしいので、やめてほしいと言おうとすると、音二郎さんの声にさえぎられた。
「そういや、前から思ってたんだけどよ。」
「なんですか？」
「お前、長い方が似合うだろうな。」
何を言われるのかと、どきどきしていた胸が、ずきりと痛むのを感じた。
「…………」
「それに、毛先もここに来た時に、適当にそろえてやったけどバラバラだったし……誰かに切られたのか？」
図星をつかれ、苦笑いを浮かべてごまかす。
「そう……ですかね？覚えてないです……」
「ああ、そうだよな。」
『悪ぃ』
と言った川上さんに私は、頑張って笑顔を浮かべた。
「もったいねぇな。お前の髪、綺麗なのに。」
髪留めから垂れる飾り糸をいじりながら言われた言葉が、私の心に深く突き刺さった。
「ありがとう・・・・ございます。」
うつむき、顔を見せないようにする。
酷くゆがんだこの顔は見てほしくない。
今にも泣きそうな、こんな顔。
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あき(プロフ) - スズシロさん» ご指摘、ありがとうございます。修正いたしました。そう言っただけて嬉しいです(^^)ありがとうございます！ (2020年1月16日 22時) (
レス) id: 9c8110894d (このIDを非表示/違反報告)
スズシロ - ページ8の夢主の台詞に誤字が…！素敵な作品でのめり込んでしまいます。白雪さんとの会話が大好きです。 (2020年1月14日 20時) (レス) id: 2278f8332d (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年2月7日 17時) (レス) id: 75edeed284 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 凄く泣ける!!感動しました!!これからも頑張ってください!! (2019年1月31日 21時) (レス) id: 9dca3fdc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2018年9月2日 0時
