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瞬時にるんるんになった佐久間がテンション高く萌え袖をさらに伸ばしてパタパタとさせる。

「じゃあさ!舘‘s Café、行こ!」
「え?だから今日休みじゃん」
「違うんだよ!うちのオフィスに来るのは3日間だけだけど、それ以外は店舗で営業してるんだよ!」
「そうなの!?それ早く言えよー」
「歩いて15分くらいかかるんだけどいい?」
「いい。もう舘‘s Caféの口になってる。ちょっとくらい戻るの遅れても知らない」
「ふふっ、阿部ちゃんいーねぇー。じゃ、レッツゴー!」

右手を高らかに掲げた佐久間の後に続いて涼しいオフィスを抜け出した。




「あついね〜」
「あついな〜」

炎天下で汗が額からにじみ出る。

「佐久間〜、その服、暑くないの?」
「あぢーよー。でも佐久間さん、日焼けしちゃうから〜」
「佐久間、首とか真っ白だもんね」

相変わらず佐久間は長袖のパーカーで手首まですっぽり覆っている。
俺なんて腕まくりして、首元のボタンまで開けてるってのに。

世はクールビズだし。

少し歩き、裏路地に入ったところに舘‘s Caféはあった。
隠れ家的なヤツ。

白をベースとして、窓も小窓が一つついてるだけ。
扉を引くと、チリンッとかわいらしい鈴が音を立てた。

「いらっしゃいませ・・・あっ・・・」
「ラウちゃん〜!ここまで来ちゃったよー!」

出張オフィスの方で常連の俺らの事をラウールも覚えてくれていたようだ。
相変わらず整った顔してる。


「あれ!ブルーのメッシュ入ってんじゃーん!」

いつもの銀髪の毛先にブルーのメッシュを入れたらしいラウール。
オシャレさんなんだな。

『カッコイーねー!』と背伸びをして頭に手を伸ばした佐久間にファサファサと髪を触られているラウール。

一般成人男性の平均身長よりも低い佐久間と、対してモデル級のスタイルと身長を持つ彼。

ちょっと膝を曲げて大人しく髪を触られているラウールが健気で可愛らしい。


相変わらず必要以上の声は聴けないものの心なしか口角があがっている気がして、常連の佐久間には心を許しているのかも、なんて思う。

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作者名:透季 | 作成日時:2021年5月23日 17時

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