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「あれ?!」
「あっ・・・」
「おーー」

向かいから聞こえてきた声と俺ら二人の声がほぼ同時に重なる。

「深澤さん!と阿部さん!お疲れ様です!!」
「よぉー康二。噂をすればってやつだ」

私服に着替え、カメラを首から下げた塩こうじくんがこちらに駆け寄ってくる。

「何ですか!僕のこと話してくれてたんですか!」
「んー?そうそう。阿部ちゃんが康二の関西弁がうつりそうだってハナシ」

ええ〜!それは嬉しい!なんてキャンキャン吠えてる。
お前は犬だったのか。


「今帰りですか?」
「そーそー。んで、今から飲みにいこーかって向かってるところ」

あ、それを言ったら。

えーーいーなー!って思いっきり顔に書いてんじゃん。
しっぽフリフリ。幻覚が見える。

「ハハッ・・・、来る?阿部ちゃん、いい?」
「いーよ」

・・・って言うしかないじゃん。
苦笑い。

「ほんまですか!?嬉しい!あっ・・・でも、やっぱりお邪魔ですよね、」
「フハッ、1年目は馬鹿なふりして素直に喜んどきゃいーの。行くよ」

予想外のメンバーになった。

けど、
「あの、ご一緒させてもらってすんません。あと、昨日はありがとうございました」

横に来てちょっと伺うように話しかけてきたから、悪い気はしなかった。




「とりあえず生3つねー」

お店は掘りごたつの完全個室で、入り口に大量の酒瓶がずらっと並び良い雰囲気を出している。

呼び鈴で店員を呼び出してふっかが取り合えず、と注文し、

「二人、食べもん好きなの頼みな。あとは任せる〜」

とおしぼりで顔を拭いた。


「おいふっか、おじさんじゃん。」
「うっせー、どうせもう28になりますよ」

ネクタイを緩め、ぐでんとテーブルに肘をついた。
グデグデと年長2人で話す横で、若者がせっせと注文してくれる。

「枝豆とー、げそのからあげとー、焼き鳥串盛り合わせ、だし巻きとー。あ、あと冷奴ください!・・・3人前でいいですよね?」
「あー、冷奴だけ3で。あと2人前でおねがいしゃーす」

店員がかしこまりましたーと出ていった。

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作者名:透季 | 作成日時:2021年5月23日 17時

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