泥棒達のフィナーレ ページ18
車に乗り込む面々。
「正に満身創痍ね。割に合わないわ！」
怒っている不二子。
「確かにー。」
笑っているA。
「まずは病院だな。」
ルパンが車を出す。
「ちっ。面倒くせぇな。」
次元は煙草に火をつけた。
「一人無傷がいるでござるな。」
一斉にルパンを見る。
「なんだよ。」
バツが悪そうにしている。
「あはは、怪我なくてよかったねぇ。」
Aが笑う。
「私の怪我が痛くて何もできないかも。」
不二子は肩にもたれ掛かる。
「やるやる！何でもやる！」
ルパンは喜ぶ。
「皆で帰れてよかったねぇ,,,。」
Aは小さく呟いた。
それから一週間、結局皆で別荘で療養。
完全にとは言わないけど、傷も落ち着いてそれぞれ帰って行った。
「次は変なのに取り込まれないでよ？」
不二子は心配しながら帰った。
「拙者は,,,待つでござる。」
何をとも言わず頭を撫でて五右衛門は帰った。
「次元を頼む。」
ルパンは不二子を守るように帰った。
「また二人になった,,,。」
Aは呟く。
次元の傷は内臓を傷つけたりはしていなかった。
治りも早い。
だけど一週間必要最低限しか話してない。
多分自分を責めてるんだ。
私を置いていった事を。
でも次元は私を守ろうとしてくれたのも知ってる。
私だってあんな風に頬をひっぱたいてしまったし,,,。
ドアを閉めた瞬間、後ろから抱き締められる。
「やぁっと帰りやがった。」
びっくりして固まっていると次元は首元にキスをした。
「あー,,,一週間長かった。これでも我慢したんだぜ？」
「へ？」
「待ち時間長かった分、満足するまでたっぷりな。」
「ちょっと！」
「ん？」
「私を置いていった事を後悔してるとかじゃ,,,。」
「は？そりゃもう謝ったろ。」
「え、あ、うん,,,。」
「続きしようぜって言ったよな？」
「はい,,,。」
「でもお前が聞かれるの嫌がるからちゃんと待ったぜ？」
「ごもっともです,,,。」
なんか納得がいくようないかないような,,,。
「でも、怪我が治るまでお預けですー！」
恥ずかしくなって居間に逃げた。
「もう治った。」
「嘘つけ！」
「いや、治った！じゃねぇとお前に言われて煙草我慢した意味がねぇ。」
「あ,,,。」
確かにこの一週間、傷に障るから煙草は駄目！と言っていた。
本当に我慢していたとは思わなかった。
「じゃ、部屋に行こうぜ？」
耳元で囁かれたAは恥ずかしくなって顔を伏せた。
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黒い羊(プロフ) - リオさん» ありがとうございます！ルパン三世初のコメント嬉しいです！がんばります！ (2019年10月5日 0時) (
レス) id: e982612239 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 面白かったです！前編から、一気に読みました。またこのシリーズ作ってくださいね〜！待ってます♪ (2019年10月5日 0時) (レス) id: 893af52793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒い羊 | 作成日時：2019年9月18日 1時
