王女は暗闇を愛す ページ21
目を覚ますと明るくなっている。
遺跡近くのオアシスまで一気に走ったのだ。
水筒に水をしっかりつめ、飲み水を確保する。
「お風呂に入りたい,,,。」
遺跡は今警備がすごい。
砂はだいぶどけられている。
入り口が見えた。
不二子はふらふらと出ていく。
「水を,,,、喉が,,,」
警備員達が集まった所に睡眠ガス玉を投げた。
胸元からマスクを出して付け、不二子は悪びれもせず笑う。
「ごめんなさいね。おやすみの時間なの。」
中には研究者達が何人も研究をしている。
仕方がないので一斉にマスクをかぶって睡眠ガスを振り撒いた。
マスクのままの入ってくるルパン達。
「さぁて、調べますか。」
入り口から入って上に伸びる階段。
奥に広がる通路。
研究者達が調べているのは主に上だ。
奥に広がる通路を歩いてみる。
奥に続くへやがいくつかあり、どこも小さな部屋になっている。
「同じように作られてるな。」
次元が呟く。
「上じゃないの？」
不二子は上を気にしている。
「どこも行き止まり,,,でござるな。」
行き止まり？そんなはずはない。
エメラルドがあれば,,,。
じいさんはそう書いていた。
エメラルドが。
「ねぇルパン？この遺跡ずいぶん屋根がぼろぼろじゃない？」
「そりゃ昔の,,,」
ルパンは上を見る。
そして下。
中央階段をかけあがり一番奥の間へ。
そこには不自然に中央を陣取るオブジェがあった。
そこに太陽の光が差し込んでいる。
オブジェには隙間があり長方形のエメラルドを差し込むと光が集まりオブジェの下の文字が見えた。
「王女は暗闇を愛す,,,。」
「暗闇？」
「次元、五右衛門、このオブジェどかせるか？」
二人がかりで持ち上げるがうんともすんともいわない。
「重いぞ、ルパン！」
いくら石でできているといっても男が二人で持てない訳がない。
「んー。」
ルパンはオブジェを回してみた。
暗闇、つまり窓もない北の方角を向かせるために。
オブジェは重々しく回り北を向く。
北の壁に光が集まる。
石を叩いてみると中は空洞の音がする。
どうやって開ける？
エメラルドをオブジェから抜き、ルパンが考え込むとAが石と石の間に指を入れる。
少し力を入れると横にずれた。
オブジェと違ってすごく軽くできているらしい。
「行かないの？」
驚いてる皆を尻目にさっさと一人で歩いていく。
「おい、あぶえねぇ！一人で行くな！」
次元と五右衛門が続く。
ルパンと不二子も不思議そうについていくのだった。
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ユン(プロフ) - 黒い羊さん» いえいえ！応援しています！ (2019年11月12日 6時) (
レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
黒い羊(プロフ) - ユンさん» ありがとうございます！他の方からの意見は参考になるのでありがたいです！次の作品に生かしてみます！ (2019年11月12日 0時) (レス) id: e982612239 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 作品を拝見させていただきました！！！ストーリー性が素敵で面白い作品だと思います！ちょっと厳しめに感じたことをいうと○○がーだった。という表現などを例えば彼女の顔にはまばゆいばかりの笑顔が溢れていた、だとかうまく表現を工夫したらいいのではと！ (2019年11月11日 23時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒い羊 | 作成日時：2019年9月6日 8時
