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暗闇のその先へ ページ20

ワイヤーを付けたボーガンを飛ばす。
手前にはルパン達が戦っている。
今ならその向こう側に降りられるはず。
「先に行くわね!」
不二子には先を掃除しておく仕事があった。
五右衛門は多少不満そうではあるが次元を先に行かせ安全を見届ける仕事があった。
「行け。」
「おう!捕まっておけよ!」
「うぅぅ!!後ろ向きぃ!」
騒いでるうちにワイヤーに連れていかれる。
ぎゅっと次元に抱きつくとそのまま降りていく。
途中銭形と目が合った。
「お巡りさんっ!」
銭形はそれを見届けると少し嬉しそうに笑った。
後を五右衛門が降りる。
次元がなんとなく聞いた。
「ハサンは?」
「殴ってきた。」
「はぁ!?」
上でハサンは殴られてのびている。

全員助かったのを見届けて銭形は号令をかけた。
「中にいたはずのルパン達が出てきたぞー!逮捕だぁ!」
つまり中にルパン一味がいたので屋敷に突入しようとしたという三文芝居。
銭形は逮捕しようとするふりで全員撤退させた。
Aは車に乗る前に大きな声で叫んだ。
「ありがとう!」
沢山の『お巡りさん』達が嬉しそうに手を振っていた。



「こっぴどくやられたわね。」
不二子が痛そうな顔をする。
「原因は貴女ですけど?」
「人の男誘惑しようとするから。」
「時間稼ぎなんで。」
「違うわよ。」
「は?」
Aは不二子とルパンを見る。
「香水借りただけですよ。心配しなくても。」
「してないわよ。」
「拗ねてます。」
「あんたみたいに寸胴で残念な女、ルパンの好みではないわね。」
「乳に栄養取られて野蛮になるよりマシです。」
そっぽを向く。
「な、な、な,,,!」
不二子は言葉にならない。
「なんだこれ,,,。」
次元が呆れてため息をつく。
「元気になったでござるな。」
五右衛門は嬉しそうだ。
「なになに?不二子ちゃぁんやきもち妬いてくれるの?」
「妬かないわよ!」
不貞腐れた不二子が言った。
「これで貸し借りなしよ!」
「次は邪魔しないでくださいね。」
不二子はプイとそっぽを向き、ルパンに尋ねる。
「これからどうするの?」

「このまま遺跡まで一直線。」
ルパンは先を見つめている。
「Aちゃんさぁ?一人になったら危ないから、いやこの先も危ないっちゃ危ないんだけど。」
「そこのファン二人に守られててくれる?俺はさ、不二子ちゃん一人で手一杯なのよ。」
不二子はなんとなく嬉しそうだ。
「まぁいざとなったら私が守ってあげるわよ。」


車は暗闇を進んでいく。

王女は暗闇を愛す→←I'm a super hero



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ユン(プロフ) - 黒い羊さん» いえいえ!応援しています! (2019年11月12日 6時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
黒い羊(プロフ) - ユンさん» ありがとうございます!他の方からの意見は参考になるのでありがたいです!次の作品に生かしてみます! (2019年11月12日 0時) (レス) id: e982612239 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 作品を拝見させていただきました!!!ストーリー性が素敵で面白い作品だと思います!ちょっと厳しめに感じたことをいうと○○がーだった。という表現などを例えば彼女の顔にはまばゆいばかりの笑顔が溢れていた、だとかうまく表現を工夫したらいいのではと! (2019年11月11日 23時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒い羊 | 作成日時:2019年9月6日 8時

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