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正義と追憶 ページ18

「彼女が幽閉されてるのは中央の一番上。」
「ハサンの寝室か!?」
五右衛門と次元は顔が怖い。
「このワタシよりもそっちを捕まえるなんておかしいわ?」
「不二子ちゃぁん?こわーいお兄さん達が本気出す前にやめといた方がいいよ?」
「ルパンは正面突破して気を引いてよ。」
「いぃぃ!?一人!?」
「五右衛門と次元は私と入って。」
どちらでもいい、早く着いた方が助ける。
不二子は道順を教える。
「私は脱出路を確保する。」
銃に弾を込めながらふと手を止める。
「あぁ、そうそう。助けるなら今夜。クラークは用事で離れたわ。それからあの人どーしちゃったの?」
「あの人ぉ?」
ルパンは不思議な顔をする。


ハサンの屋敷では銭形の部下達が門扉で待機していた。
それは外に向けられたものではなかった。
ハサンはうんざりした顔で銭形の怒鳴り声を聞いていた。
「その人はただの日本人でしょう!国際問題に発展しますぞ!」
「関わっていると思われる人物を一時的に尋問しているだけですよ、警部どの。」
「同じ香水を着けていただけで犯人とは!」
「今日のルパン達の反応を見れば明らかですよ。そのうち取り返しに来る。そのときにこちらはエメラルドを返してもらいますがね。」
ワインを一口飲みながら肉を口に運ぶ。
「そろそろ下がってもらえませんか?食事の邪魔なんですよ。さっきから。」
口をナプキンで拭うとちらりと寝室のドアを見る。
ベルを鳴らすと屈強な兵士達が銭形を両脇から抱えて外に追い出した。
「くそ!何とかして逃がさないと。」
銭形はルパンを待つ。
「奴は必ず現れる。奴が隙を作るはず。」
勿論助けたあとは逮捕するつもりだが。


次元は考えていた。
クラークが離れた理由。
思い付くのは一つしかない。
『命日』。
クラークの相棒の。
そして俺の相棒の。
駆け出しの次元が手掛けた大きなヤマ。
相棒は銃ではなかった。
勿論ルパンでもない。
「おい、ブラウン。何してやがる。」
ブラウンと呼ばれる気のいい相棒。
お宝は奪った。
ルパンより一足先に。
ブラウンはクラークの相棒ジェニファーに追い付かれた。
ブラウンを助ける為に撃った弾は近くのタンクに火を付けた。
爆発は大きくブラウンとジェニファーは燃えた。
それをクラークは見ていた。
次元は依頼主にそれを届ける為、罪悪感から遠ざかる為逃げた。


「また見捨てるのか?」
クラークの声が響いた。

I'm a super hero→←取り戻すは人かプライドか



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ユン(プロフ) - 黒い羊さん» いえいえ!応援しています! (2019年11月12日 6時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
黒い羊(プロフ) - ユンさん» ありがとうございます!他の方からの意見は参考になるのでありがたいです!次の作品に生かしてみます! (2019年11月12日 0時) (レス) id: e982612239 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 作品を拝見させていただきました!!!ストーリー性が素敵で面白い作品だと思います!ちょっと厳しめに感じたことをいうと○○がーだった。という表現などを例えば彼女の顔にはまばゆいばかりの笑顔が溢れていた、だとかうまく表現を工夫したらいいのではと! (2019年11月11日 23時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒い羊 | 作成日時:2019年9月6日 8時

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