イツメン

電話 ページ26

私は､家に着くなりすぐに唯に電話した。

LINEでも良かったけど､こういうのは直接聞きたいじゃん？


prrrrという音が切れ､唯のもしもし？という声。

A「唯！今日､デートどうだった？」

唯「それがね･･･めっちゃ楽しかったの！！」

A「本当に！？」

唯「うん！ショッピングしたんだけど､お揃いの物とか買えてさ！」

唯がこんなに楽しく話すなんて､相当嬉しかったんだろうなぁ。

とか､考えながら唯の話を聞く。

唯の恋が上手くいってる。そう思うと嬉しい。


でも､それと同時にまたあの感じ。

モヤモヤしたような､なんか心がキューってなる感じ。

本当に､どうしたんだろ。




そして､かれこれ30分。

私達はずっと今日の事で盛り上がっていた。

唯「でもさ､今日Aもテオくんと遊んだんでしょ？どうだった？」

A「楽しかったよ！普通に､沢山話せたし。」

唯「なんか､言われなかったの？w」

A「どゆことよwwあぁ､でもテオとは付き合う事になったよ。」

唯「へぇ､良かったね！･･･付き合う！？」

A「仮だけどねww」

一瞬の沈黙。

からの､唯の頭爆発。

唯「え、え、待って。頭が追い付かない。付き合うとか仮とかどういう事！？」

A「ん〜とねぇ､最初から説明すると･･･」

私は､唯にファミレスであった事を全て話した。


唯「説明後でも､よく分かんないんだけど･･･」

唯「つまり､Aが恋を知るためにテオくんと仮で付き合うって事？」

A「そう」

唯「でも、テオくんの事好きでは無いんだよね？」

A「まったく」

唯「･･･じゃあ､恋知れなくない？」

A「なんで？」

唯「だって､恋って好きな人が居ないとできないじゃん。」

A「･･･確かに。」

唯「だから､テオくんと付き合っても意味なくない？」

A「あ、テオを好きな人だと思えばいいんだよ！！」

唯「･･･」

A「どした？」

唯「う､ううん。何でもない！頑張ってね！Aが恋を知れるよう応援してるよ！」

A「ありがとう！！」

ここで唯との電話は終わった。

･･･でも､カップルって何するんだろ？

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