第十二話 記憶？ ページ14
一旦落ち着いて、状況を整理しよう
私は昨日出久と喧嘩のようなものをして、私は夜中ずっと寝ずに部屋にこもっていた
次の日の朝にリビングに出て、お母さんが残してくれたご飯を食べて寝て…
てことは、これは夢？
「またいずくになんか言われたのか？」
"また"？
『ううん…いずくにはいわれてないの、けどおかあさんがいずくにばっかりかまうの』
そんな事、私の記憶にはない
てことは昔の私じゃない？てっきり私の記憶が夢に出てきたんだと…
『むこせいのいずくばっかり…わたしにこせいがなかったらよかったのに』
「いずみ、おまえは強い個性をもってるからいずくよりえらいんだぞ！」
出久より偉いって…無個性の出久をなんだと思ってるの？
勝己は昔から変わってな＿＿＿
！いたっ…なんでこんなに頭が痛いの？
ここは夢なんじゃ…
ダメ、瞼が重い
も、むり…
✿✿✿
出久side
「ただいま〜」
現在朝7:00
昨日オールマイトに言われた通り早朝に海浜公園へ行って、特訓を開始した
昨日、家に帰ってもお姉ちゃんと顔を合わせることはなかった
お母さん曰く、帰ってきて早々部屋に戻ってしまったらしい
晩御飯にも顔を出さないで、心配だった
だから朝ごはんにいてくれればいいけど…
「おかえり出久！朝ごはん、昨日出久が言ってたメニューにしたよ」
昨日僕が言ったメニューとは、オールマイトの特訓の一環である食事管理をするためのメニューだ
紙に書いてお母さんにこのメニューで作ってと頼んだ
「ただいまお母さん。お姉ちゃんは？ご飯は食べてた？」
「昨日の夜の晩御飯を冷蔵庫に入れてたんだけど、それがなくなってたから食べたと思うよ。でもドアをノックしても返事がなかったから部屋を覗いて見たら寝てて…」
ご飯は食べたんだ…よかった
メモを置いておくようにと提案したのは僕で、夜中に出てきたら食べてくれると思ったけど本当に食べてくれた
よかった
「ありがとう、お姉ちゃんは起きそうにないかな…」
双子の感っていうか、何となくお姉ちゃんが寝てる気がする
「それじゃあご飯を…あ！その前に汗流してきたら？」
「うん、シャワー浴びてくるね」
タオルと着替えを用意して、お風呂に入った
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作者名：koeno | 作成日時：2023年2月8日 0時
