白亜の殿堂 ３ 【Sho&Nino】

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ﾊｧ……


大問題……だ。




早く帰った事が……じゃなくて、今後の仕事の事。



これから先、私がモタモタと仕事をしていると

柴田さんが責められるかもしれない……とすると……

柴田さんと一緒に東京へ行ったら、どうなるか。



初めての土地、初めての環境、初めての国会議員秘書……

どう考えたって、手際良く仕事ができるわけがない。



こなしきれない可能性も、ある。


ううん


こなしきれない可能性の方が高い。





そんな私が柴田さんに付いて行きたいなんて

言えない





――俺は、東京に来てほしいと思ってる――





あぁぁぁぁ ダメだーーーーっ


東京行きの事を考えると、櫻井さんの顔がカットインしてくる。




仕事と恋愛を一緒にするなんて、言語道断なのに。




櫻井さんのために行くんじゃなくて、柴田さんのため！




柴田さんの足を引っ張るようじゃ、着いて行く資格は無いんだから。

ここに残って、今まで通り地元の活動をするのが正しい選択……なのかな……






ﾊｧ……





二「……いめ」



え……


寝言？


座敷に目を向けると、二宮さんは30分前と変わらず仰向けにひっくり返っていて
眠ってる……と思う……



・


10時過ぎに一人で帰って来た二宮さんは「寝る」とだけ言って、座敷に倒れこんだ。

すぐに寝息が聞こえてきたから、起こすのは可哀想で

遥には「今、どこ？」ってメッセージを送ってみた。

『実家にお土産置いて、お風呂に入ってから出勤する♪』って返事が来たから

もしかして、2人とも朝方まで夜遊びしてたのかもしれない(笑)



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