白亜の殿堂 ３ 【Sho&Nino】

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ｷﾞｨｨｨって音と一緒に、流れ込んでくる外の空気。

そして、遥がまた「ニ〜ノ〜！！」って呼ぶ声が飛び込んできた。





ニ「うるさいよっ！！」




二宮さんの裏返った声が、表通りに響き渡った。






・







閉じたドアの向こう側で「遅い！」って文句を言う遥の声。




さすがに二宮さんの声はもう聞こえないけど

「時は金なりでしょ！和也！」って……遥……(笑)






声はだんだん遠ざかっていくけど……まだ聞こえるなぁ……







翔「川瀬さん、完全に遠足のテンションだな(笑)」



櫻井さんが、閉まったドアに向いたままクスクス笑った。



二宮さんは、寝不足は電車の中で取り戻す……って言ってたけど

遥があの調子だと……



_「電車で、寝られないかもしれませんね」


翔「そこは大丈夫。ニノに、ぬかりは無いよ」


_「そうなんですか?」


翔「うん。手ぶらだけど、耳栓はしっかりポケットに入れてた」



耳栓……


さすが二宮さんだ……







翔「明日の件が無ければ、俺が行くって手もあったんだけどな」



櫻井さんは申し訳なさそうに肩をすくめて、ドアに背を向けた。




明日は、嵐世の会のメンバーが顔を合わせる日。

多分、櫻井さんが一切を取り仕切るんだろう。



_「東京に集まるんですか？
　それとも全員が等距離になるように、埼玉あたりに？」


並んで歩きながら聞いてみると


翔「おおっ そこを聞く!? 聞いてくれる!?」


櫻井さんの顔が、パァッと輝いた。





すごく言いたそう(笑)





ってことは、何かすごい事……豪華なお店を予約したとか……かな。

まさか、そんな贅沢するとは思えないから

超美味いラーメン屋を予約した！とか……？

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