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柴「何言ってんの。アンタ達は女の子なんだからさ!
もう、こういう事が無いようにするから。ね。ごめんね」
遥「やだ、柴田さん考えすぎですよー」
_「そうですよ。私達こそ、うかつに騙されないようにもっと気をつけますから」
ワイワイ騒いでいるところへ キィィィと、ふたたび軋み音が響いて
柴田さんの腕にヒシッと抱かれている私は、そっと首を回した。
生き別れの親子の再会シーンみたいな私達を見て、二宮さんは笑うんだろうな……
「柴ちゃん、来てる〜?」
観葉植物の隙間から覗き込んで来たのは、柴田さんと同じくらい……か、ちょっと若く見える女性だった。
柴「あ、まきッぺ!早いねぇ、アンタ」
ま「年取ると目が覚めちゃうのよ(笑)」
柴「そりゃそーだ!ガハハハハハ」
ま「早すぎた?」
柴「全然。すぐ出られるから、ちょっと待って」
ま「はいよ」
私と遥を抱き寄せていた腕が、スルリと解けた。
今日の柴田さんのスケジュールは、女子高時代の同級生と食事会。
プチ同窓会も兼ねていて、ずいぶん前から楽しみにしている様子だった。
柴「色々、相談したい事もあるけどさ。とりあえず出かけるから。
近いうちにゆっくり話そう。ね」
_「そんなこと気にしないで、今日はとにかく楽しんできてください」
遥「そうですよ。たまには美味しくご飯食べなきゃ。人生損しますよ〜」
柴「そっか……。そうだね(笑)じゃあ今日は目一杯楽しんでくるか!」
両腕で力こぶを作って見せた柴田さんは
私達の後ろに視線を飛ばして「じゃあ、櫻井君あとはよろしくね」と頷いた。
翔「了解です」
背後から櫻井さんの声が聞こえて
くすぐったい感じが半分、
居心地悪いのが半分……だ。
・
昨夜のドライブは
楽しかった
うん
それは、間違いない。
楽しすぎて
話が弾みすぎて
気を許しすぎて
余計な事まで喋ってしまった。
居心地が悪いのは、そのせいだ。
・
慣れた様子でハンドルを握っていた櫻井さんは
――もう長いこと新聞かゲスい週刊誌しか読んでないな〜。もっと夢のあるモノ読みたいよ――
なんて言いながら笑っていた。
――女の子ってさ、スイーツは別腹って言うじゃん。あれ、どんな感じなの?――
って聞いてきた時は、興味津々って顔だった。
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えんどまめ(プロフ) - にゃんさん» ドキキュンしてもらえました!?よかったー。こんなに口説かれちゃったら、帰り道で車に轢かれて……それでもニヤニヤしてしまいそうだー。主人公ちゃん、眠れぬ夜を過ごしたんでしょうね。幸せ者め!(笑) (2016年4月23日 17時) (レス) id: 9c530e544d (このIDを非表示/違反報告)
えんどまめ(プロフ) - 和真さん» こ、ここにもあばれるちゃんが(笑)えげつなく口説かれて喜んで頂ければ幸いです。私、柴田さん?えー、私、翔さんになりたい。ニヤッと笑って口説き落として、女子をキャーキャー言わせたい!主人公ちゃんはどっち?決まったら口説かせて〜(違 (2016年4月23日 17時) (レス) id: 9c530e544d (このIDを非表示/違反報告)
えんどまめ(プロフ) - あひるさん» あやせは……で悩むとは思わなかったぞ。さすが嵐さん以外には興味ナッシングのあひるさん(笑)そんなあなたがのたうち回ってくれたなら、私は大満足。翔さんの表情、あの顔!って思い浮かんでくれた!?それよ、それ! たまらんですわー。 (2016年4月23日 17時) (レス) id: 9c530e544d (このIDを非表示/違反報告)
えんどまめ(プロフ) - ひゆさりさん» 主人公ちゃん、ガッツリ口説いてもらいましたねー。せっかくの翔さんのお言葉、ドキドキしすぎて覚えていられなかったらもったいない!心臓は日頃から鍛えておかねば(笑)ブンスカ怒ってる相葉さん、書いてて楽しかったです(^^) (2016年4月23日 17時) (レス) id: 9c530e544d (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ドキドキきゅん!ドキドキきゅん!の連続で心の臓の負担が半端なくて…翔さんにこんな口説かれ方されて無事現実に帰れるとは思えな~い(笑) (2016年4月21日 23時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんどまめ | 作成日時:2016年3月21日 17時