白亜の殿堂 ２ 【Sho&Nino】

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そんなことを頭の片隅で考えながら

ネットで見つけた情報を虫食いだらけの表に書き込んでいるうちに

昨日の二宮さんを思い出した。



疲れた様子で椅子に座り込んだ二宮さん



あの時は……黒ニンニクいかがですか？とは言えなかったなぁ。




どう考えても、似合わなさ過ぎて(笑)




あんなに生命力が希薄そうな人に、いきなりニンニクパワーを注入したら

逆に体に悪い気がする。

おもちゃのミニカーに、ジェットエンジンを装着するようなものよね。きっと。




二宮さんには、びわ茶くらいがちょうどいいんじゃないかな。







vs 高麗人参茶だと、二宮さんが負けそうだし――



vs せんぶり茶は、絶対「マズい！」って文句言うだろうし――





どくだみ茶の効能はなんだっけ――と記憶を辿ろうとしたら

事務所の電話が鳴りだした。



こんな時間に？




液晶に名前が表示されていないから

間違い電話かイタズラ電話だ。




こういう時は、あえて名乗らない方がいい。


＿「はい。もしもし」


愛想の無い声でそれだけ言って黙り込んでやった。



電話の向こう側で「……あれ？あの……もしもし？」とたじろぐ声がする。

やっぱり男だ！

イヤラシイ電話だったら、あんたの声を速攻で録音して

電話口で再生してや……え？……声……



「えーと、私、櫻井と申しますが、
　そちらは柴田事務……てか、Aちゃん？ だっ……だよね！？」



やっぱり！




＿「す、すみませんっ
　イヤ……イタズラ電話かと思って……
　あ、そうだ、お疲れ様です！
　東京に着きましたか？
　何かわかりましたか？」



後ろめたさを隠したくて、矢継ぎ早に質問を浴びせてしまった。



イタズラ電話と決め付けた事もさることながら……


この時間に居残りしてるのがバレたわけで……

試験前、隠れて必死で勉強してるのを知られた気分。

しかも必死でやってる割に成績はイマイチ……という恥ずかしさ。

今の私って、まさにそんな感じ。

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