54 ≪第6話 小馴染≫ ページ4
◆第6話◆
「ありがとうございました」
頭を下げて、狭い相談室を出た。
ドアは静かに閉めること……と
覚えたてのマナーを頭の中で繰り返しながら、そっとドアを閉める。
滅多に来ない学生会館は100%アウェーだから
会社訪問のリハーサルにもなって一石二鳥って感じだ。
これで準備は万端。あとは実行あるのみ。
気合いを入れて一歩踏み出すと、廊下の奥の大きな扉が軋みながら開いた。
扉の向こうには大ホールがあって、確か今の時間は就職活動ガイダンスをやってたはずだけど……
ちょうど終わりが重なっちゃったかな。
思った通り、開け放たれた扉から続々と学生が押し出されてくる。
しまった〜。
この中にいたら俺だけ浮くよ。
早く逃げ出さなきゃ。
・
人混みに飲み込まれないように急いで歩き出すと
「相葉〜っ」
ってオグピーの声が飛んできた。
混雑をものともしないオグピーは「ちょっとごめんっ」って謝りつつ
人を掻き分けて「よっ」と目の前に現れた。
雅「ちーっす」
オ「なんだよ、超カッコイイビジネスマンがいる〜って思ったら、相葉なんだもん(笑)」
雅「やめて。この状況でこの格好、超ハズいんだから」
大ホールから出てくる人はみんな普段着。
だって、ただの就職説明会だからね。正装する必要ナッシングだ。
それなのに俺は、リクルートスーツ姿なんだよねー。
今から会社訪問に行くから仕方ないけど、
周りを歩いてる学生はそんな事情は知らないから。
説明会なのに勘違いしてスーツ着てきちゃったウッカリさんって思われてるよ、絶対。
オグピーは「いいじゃん、カッコイイよ」って言いながら
ウォーって豪快な欠伸をして、首をグルグル回した。
雅「ずいぶん眠そうだな(笑)」
オ「地獄のように眠い話ばっかだっただろー？気が遠くならなかった?」
雅「俺、大ホールじゃなくて、あっちだったから」
って、個別相談用の小部屋を指差した。
ゾロゾロ通り過ぎる学生の頭の向こうに、かろうじてドアが見える。
オ「なんだよ相葉、もう個別相談まで進んでるの？」
後ろから来る人がオグピーにぶつかった。
ここで立ち話は無理だよな。
「行こ」ってオグピーを促して、早足で会館を出た。
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智翔(プロフ) - いえいえ。お役に立てて光栄です。 (2017年10月5日 20時) (
レス) id: 04844b966d (このIDを非表示/違反報告)
えんどまめ(プロフ) - 智翔さん» うわーーーーー教えて頂いてありがとうございます。同じ内容でしたーー。デザインいじった時に移動し間違えたみたいです!なんてこった。台無しですねーーあははははー。いや、ほんと、ありがとうございました。感謝です! (2017年10月5日 20時) (レス) id: 843d1c1e57 (このIDを非表示/違反報告)
智翔(プロフ) - 作品の感想じゃなくてすいません。私のアプリがバグっているのかもしれないのですが、97~99まてが全て同じ内容になっています。 (2017年10月5日 18時) (レス) id: 04844b966d (このIDを非表示/違反報告)
えんどまめ(プロフ) - ebi信号さん» のほほ〜ん とカピバラの顔になれるくらい、ぬるめのお湯になっております(笑)。ロマンティック、ドラマティックは控えめになっており、若干物足りないかもしれませんが、ユルユルと2人を覗き見しちゃって下さいませ。 (2015年7月2日 18時) (レス) id: 95dfb52dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - おおお！ムフーな路線と思いきや、ナンダこの家。身体の刺々溶けてくぞ、ゆるっと暖かい。長時間浸かれるお風呂かな？ずぅーっと漂って……あれ？なんか急に熱い気が、熱っ！なんか沸いて来た？どこどこー？！キャードキドキ(>_<) (2015年7月2日 7時) (レス) id: 76d9f58a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんどまめ
| 作成日時：2014年11月29日 12時
