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潤「ごちそうさま」
俺の声は、もうﾚﾘｲには届かない。
数秒間、放心してしていたﾚﾘｲは、ふと我に返る。
ﾚﾘｲ「あれ……私……？なんでこんな場所？」
首をかしげて、飲みすぎちゃったかな？と壁から身を離したﾚﾘｲは、
目の前に立つ俺の体を通り抜けて、夜の街へ歩いていく。
ほんのさっきまで、触れ合うことができたのに、な。
今はもう、俺の記憶は消え、姿も見えない。
この手で触れることもできない。
これから先、数十年……その額の白い光が褪せるまで。
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それもこれも、エネルギーを頂いちゃった俺が悪いんだけど(笑)
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振り返ると、夜の街を行き交う人の中に、白い光を持つ女の子がチラホラ見える。
みんな、サンキュ。
おかげで、俺や俺の仲間達、それなりに生き延びてるわ(笑)
こんなモンスターだけど、
唇は奪わないっていうボーダーは、踏み越えてないから。
オデコにキスは、許して。
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不特定多数の女の子達に、ひとしきり心の中で謝ってから
ムズムズする体をもてあまして、細い路地に入った。
ﾚﾘｲのおかげで鋭敏になった神経が、周囲の気配をサーチする。
人間の気配は……無い。
オッケー
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それじゃ、背中の細胞、大解放
広がれ 俺の翼
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静かに漂っていた空気が急速に震えて、路上には黒い影が落ちる。
こっちをのぞいていた野良猫が、広がる翼に追われて、逃げ出した。
悪ィね
すぐ、場所あけるから、ちょっと待ってて？
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一本一本の羽の先まで、メイッパイ広げて、思いっきり伸びをした
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チクショーッ キモチイー！！
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快感に包まれて、心地良く羽先を振るわせると、体が新月の空へと一気に上昇した。
ネオンの街並は急速に足元から遠ざかり、眼下に広がる都心の夜景の一部になった。
俺達の住処までは、翼をあと一振りすればいい。
体中に満ちて、あふれそうなエネルギーにゾクゾクしながら
俺は、翼を大きく膨らませて、新月の宵闇に飛び込んだ。
Fin.
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えんどまめ(プロフ) - natikoさん» ダダ漏れな私に優しい言葉を頂けて恐縮です〜。スターティングゲート!雅紀クンが水浸しになって脳内を駆け回ってますので、近々きっとお目見え致します。その日に向けて精進精進〜。 (2014年7月14日 22時) (
レス) id: 843d1c1e57 (このIDを非表示/違反報告)
えんどまめ(プロフ) - 翔ノ智Pさん» 楽しんでいただけてウレシイです。またお暇があったら、お立ち寄りくださーい。 (2014年7月14日 22時) (レス) id: 843d1c1e57 (このIDを非表示/違反報告)
natiko(プロフ) - こんばんは。放出ありがとうございます♪ビョーキになっちゃいけないし、その都度出しちゃってくださいね☆ ちなみに、スターティングゲートのファンなので、こちらも楽しみにしてますね♪♪ (2014年7月14日 21時) (レス) id: 988dd47827 (このIDを非表示/違反報告)
翔ノ智P - 面白いですね（＾ω＾）また見に来ます(=ﾟωﾟ)ﾉ (2014年7月14日 20時) (レス) id: 99e6c23d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんどまめ
| 作成日時：2014年7月14日 17時
