声が枯れるほど・・泣いた日に （ybxin）

＝なみだ・３＝ ページ14

悲しくて、悲しくて。

店内をぼやけた瞳で見つめ

止め方のわからない、涙を拭いながら

「ＤＥＡＲ。」の裏口にトボトボと歩いて行って

裏の路地で、しゃがみ込んで泣いた＿＿＿＿＿。



ボロボロと零れる涙に拭う手が追い付かない。




おれを見てるのは、カラスとノラネコだけ・・。

悲し過ぎて、訳が分からなくって

ノラネコに話し掛ける。



「にゃー。おれ、振られたんだ・・。
　彼氏・・かれ・しに・・。おかしいよね？
　男が好きなんて・・。変・・だよね＿＿。
　でも・・しょうがないじゃん・・。
　好きだったんだもん・・ねぇ・・おかしいの？
　変なの？・・どうしたら・・よかった・の＿＿＿？」




ねぇ、誰か、おれの話し・・聞いて？

悲しくて、悲しくて、耐えられないの＿＿＿＿。




泣いても、泣いても、止まらない。

喉が痛い。目、泣き過ぎて・・無くなっちゃうよ・・。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。





おれは、こんなに泣いてしまって・・

お家に帰れず・・

万国橋の所で、ボーっとしていた＿＿＿＿。





ヒックヒックと肩を揺らして、

止まらない涙を何度も拭って

途方に暮れていた＿＿＿＿＿＿＿＿。





＿＿＿＿＿どうしたラ・・トメラレル？＿＿＿＿＿





そんな、おれに・・

優しく・・優しく響く

あの声が聞こえたん・だ・・＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

＝なみだ・４＝→←＝なみだ・２＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す