雪が丘こども病院7 (ページ6)

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しょうたせんせい(リクエスト)⑬ ページ6

翔太Side

大介「はぁ、、はぁ、、、」

翔太「キツいね」

お薬を開始して4日目から
1週間以上原因不明の高熱が続いてる

解熱剤を入れてるんだけど
一瞬下がるだけで
数時間後には上がってきちゃう

翔太「枕変えよっか」

ぬるくなったアイスノンを新しいのに変える

翔太「ごめんな
これしかしてやれなくて」

原因が分からないから
対症療法しかできないのがもどかしい

大介「…しょうた」

翔太「ん？」

大介「ぼくね、、、」

翔太「大介？」

少し沈黙が続いて

大介「、、、ゆうまたちのところいきたい」

翔太「え、」

ゆうまは院内学級のお友だちだった子

大介と同い年で小児がんを患ってた

1か月前に急変して
力及ばず天国に旅立っていった

大介「ごめんね
ぼくもうがんばれない
はやくらくになりたいの」

大介がこんなこと思ってるなんて
考えもしなかった

今までどんなに辛いことがあっても
こっちが心配になるくらいずっと笑顔だったのに

大介「ぼくさ
もうじゅうぶんいきたよ
いっぱいがんばった
だからもういいよ」

翔太「大介…」

亮平「大ちゃんなに言ってるの？
退院したら一緒に色んなところ
行くって約束したでしょ
ぼく、大ちゃんと行きたいところいっぱいあるよ」

大介「、、、でも
ぼくはりょうちゃんとちがう
、、りょうちゃんはらいねんにはたいいんできる
でもぼくはそれすらきまってない
りょうちゃんはぼくのことなんかわすれて
たのしんたほうがいいよ」

亮平「大ちゃんとじゃなきゃ意味ない
大ちゃんとだから行きたいの
大ちゃんが行かないならぼくも行かない」