検索窓
今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:1,847 hit

地上 ページ6

しばらく歩き続けると、他の駅とは違う雰囲気を醸し出す駅があった。




彼女がメモにここから出れると書いた。




しかし、ゲートは閉まっていて迷っていたところ、いきなり光り出した。




後ろを見ると、ボロボロの液晶に、




「ナマコ端末を提示で開通します。」




ポケットから取り出し、かざして見ると、




バキッガタ×2




強化ガラスは割れ、傷だらけでも開いたのだった。




「オト…コワイ」




『おっけい伝わるすまんな』




急な坂のところは足に負担だが、体力もない彼女の為にも背負って登る。




あまりにも食料がなかったのか、体重が感じない程だった。




登り切ると、何かがあったような土地で開けており、壁側に大きな穴。




そこに続くように瓦礫の山が積み重なっていた。




『おお!こりゃすげえ』




「キヲ…ツケテ」




言う通り、不安定な足場ではある。




そして、自分の決めた進み方。




タッタッタ




走ってゴリ押す。




しかし、バカなのでその選択は間違いだった。




ガタガタガタ、




詰まった足場が崩れ始めたのだ。




「ヤダ…イヤダ!」




抱えながらも走る。




ガタガタ




『…っ!』




_____________________________




『はぁはぁはぁ』




「コワカッタ…」




死ぬ所だったが、主人公補正のようなものがかかり、ギリ耐えたようだ。




あとは事務室のような場所で窓を割れば外だ。




まだ夕暮れぐらいだった。




しかし、ヨコヅナに襲われた当日なのか、次日なのかは分からない。




瓦礫の破片を投げてガラスを割る。




『外だ___』




___________________________




金の余裕があったからこそ買えた防水イカホ。




ここで役に立つとは思わなかった。




救助隊に連絡が通じたのもこの高性能イカホのお陰。




『お前は…とりあえずあの町って行ったことあるのか?』




遠目に見えるハイカラスクエアを指差しながら質問する。




彼女は首を横に振った。




『あそこは、お前なら輝ける場所だ。まずはけがの病院通院かもしれないがな。




 でもお前はきっと輝くに値するさ。顔がいいのも含めてな。』




一応本心込みで話すと、嘘⁉︎と言わんばかりの表情だった。




<そりゃそうじゃ⭐︎>




救助隊が来て、手を振るとホバリング体制に入り、彼女を担ぎながらジャンプした。

調査→←日記



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。