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出会い ページ4

先程とは違う路線を進んでいくと、いきなり大きな音がした。




しかし、これまでと違い、何かが落ちた音ではなかった。




後ろを振り返ると、目に見えて分かるほど進んでいた水が止まっていた。




水没の穴が地形にでもよって塞がれたのだろうか。




知らんけど。




そのまま登り続けると、またもや分岐点。




だったのだが、運悪く目の前で正面側の天井が崩落してきた。




…崩落してきた!




『いっ!?』




瓦礫が積み重なり、完全に正面は壁となってしまった。




同時に、転がった瓦礫は自分の方にかかってくる。




当たり前だが、痛い。




転びそうになるが、慌てて前に走った。




角度の傾いた壁と床のV字のあたりに座り込む。




ウェーダーを脱ぎ、足を確認すると、




『…嘘だろ』




何でかは分からないが、大きな切り傷が顕になった。




『何か…ないか』




ポケットや周りを手当たり次第に確認するが成果なし。




傷だらけの足からは血がだらだらと流れ出てくる。




でも死ぬ訳には…。




そう思っていた時だった。




ガサッ




物音が鳴る。




近くで動いた音の様なものを聞き、血が吹き出す足で臨戦態勢をとる。




そして、左側を見ると人影。




「………」




『名を名乗れ!!』




沈黙などないように、声を荒げて言う。




ブラスターを向けるが反応なし。




「…ダレ…」




『…何っ?』




「ダレ…ナノ」




『社畜じゃボケぇぇイタァァ』




別に悪い奴と決まった訳じゃないのに口が悪くなる。




そして足が1分持たずにダウンしてしまった。




そして頼みの綱のブラスターまで離してしまった。




転がり落ちてないけど歩けないから取れないのよ。




「…マッテ…テ」




カタコトで話すタコのようなガールは奥へフラついた足取りでどこかへ走って行った。




『…死ぬ、、、』




流しそうめんのレールのように血が角に流れ、貯まるほどの出血だった。




目分量で言う800cc程だろうか。




すると、よろめきながら走ってきたタコガールが駆け寄った。




「コレ…ツカッテ」




渡された物は救急箱のような物。




『何者かは知らないが、感謝するぞ…』




中身は綺麗に治療用具がしっかり入っており、消毒とガーゼ、ギプスで応急処置をした。




バイト慣れやね。




すると、無言で彼女から書記のようなメモ帳が渡された。




書いてあったこととは。

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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時

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