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強奪 ページ26

『…はっ!?』




声を荒げ飛び起きる。




そこはホテルのベットの上。




…何か起きた感じはなかった。




『…なんだったんだろ、夢か?』




何が現実で何が夢か分からなくなって困惑した頃に気づいた。




しかもそれは結構重大だった。




『…待て、ファイルどこいった?




 あっ…(察し)』




_______________________________




今は駅でハイカラスクエアに戻ろうとしている。




嫌な予感がなくなったからだ。




ゲームみたいに嫌な予感と表示されるみたいなほど分かり易くはないのだが…。




野生の勘…とでも言えばいいだろうか。




始発の次の電車に乗り、ハイカラ地方に向かう。




確か1時間半ぐらい掛かるんだよな。




外の景色を見ていると、目に海が入ってくる。




…その時、サーモンランのバイトのことを思い出した。




あの時強がって行ってしまったお頭との戦争。




心配させてしまったクマサンとルアー。




あ、もう死んでる判定だったか。




…そんなことを考えていると涙が出てきてしまった。




やっぱり生き甲斐を持ち続けられたのはクマサン商会があったからこそだと今更ながら自覚した。




…別ネームだが、今度また行こう。




色々用事が終わってから。




「…あっ!」




目の前でいきなりコケたボーイがペットボトルの水をこぼした。




残念ながらそれは自分にかかった。




「すいません!」




「何してるのスミカケ…」




「おいゲーダー!霧吹き貸してくれ!」




「あ、おう!はい!」




そういうとかけたところに丁寧に布と霧吹きを使って簡単に汚れを落とした。




『…すげえなその技術』




「あ、あのすいませんでした!」




まあ、悪気ないし…




『いや全然ええよ』




「本当にすいませんでした!」




後ろにいたリブニットを被ったガールが謝りだした。




「リブは関係無いよ!」




「チームでしょ!」




「リブ…」




…イラッ




『もういいからイチャイチャは電車の端でしとけ』




「「してないです!」」




オイオイ…




その後後ろにいたチームメイト(らしき)2人に謝られた。




いやだからいいって。




そんな出来事もあり意外と(感覚的に)早く着いた。




ゲーダーキャップ、俺と同じだったなそういえば。

何か…おかしいな?(作者話)→←屈辱



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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時

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