悪寒 ページ21
400ページ程のファイルにはあまりにも情報が多く、何か役立つ事がないかも探すだけでも一苦労。
しかし、自分に関わるような事がある以上、楽観的に見るわけにもいかない。
頑張って見ていると、また新たな情報が出てくる。
なぜだから知らないが続きの情報など順番がごっちゃになっていて腹立つ。
…まあ、新たな情報というのは追跡者の特徴というもの。
あまりにも長く書かれているので、要約する。
「追跡者2 No.141
オクトリング 女
超一般的な見た目
正義感が強く、いい人材」
結局無駄なことばっか書かれていた。
他もみたいが、ドリンクバーから4人が帰ってきてしまった為、後回しとなった。
…さてドリンクバーで何を飲もうか。
普段はフルーツジュースなどを飲んでいるが、たまには…という思考から、サイダーを飲むことにした。
さっと席に戻って、目立たないようにファイルを見ていると、レッドソールに話しかけられる。
「帽子取ったら?こっち置いておくよ」
顔隠しって分かってるのに、悪気しかないだろ。
しかし頑なに外さないのもそれはそれでおかしい。
動揺していないふりをしながら帽子を外し彼女に渡す。
「…珍しい目の色なんだな」
「アンタも大概でしょ」
…これまでと違い、引かれることもなく本当に普通に接している。
引かれること、特に何も無い事。
どっちが可笑しくて、どっちが当たり前なのか。
よくわかんね。
結局、ファイルの事を後回しに。
彼らと雑談、食事を済ませて一時間後には退店。
しかし、何か嫌な予感がした。
『…ここで用があるから、解散で』
「分かった、じゃあな」
リーダーの彼にそう言って、海沿いを歩いていく。
ビジネスホテルの部屋を取り、ファイルの解読を進める事にした。
金が超無いってわけじゃあないからね。
しかし、あの嫌な予感は何だったのだろうか。
もしハイカラスクエアに戻っていたら…。
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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時