探索 ページ3
来た道は戻れない。
場合によっては帰れずに死ぬかもしれないという恐怖がある。
まあ、その辺覚悟で挑む脱出。
ボケてられない程慌てて登る。
どうやら今行ける方面はロッカーや自動販売機側の路線のようだ。
二択、左側を勘で選び、進んだ。
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進めば進むほど謎が深まるようなこの構造。
急な坂となった線路を登山のように登る。
一つの路線に幾つかの駅があり、何かしらのギミックが配置されていた。
まるでゲームのように()
しかし、例外なく機械が故障しており、ゲートが開く様子がなかった。
そんな中、駅のホームであるものを見つけた。
何か端末のようだが、起動するようだ。
しかし、関係なかったのか、ゲートは開かなかった。
その時だった。
ギィィィィィィィ
鉄と鉄が擦れる音と共に、少しずつ坂となった線路を走る電車が駆け降りていった。
そして大きな音と共に、水飛沫が大量に上がった。
もし後少し遅れていたりしたら…、、、
考えるだけで悍ましかった。
電灯がバチバチと音を立てているのが怖い。
とりあえず謎の端末を見ていると、薄れた文字でナマコ端末と書いてあった。
何もかも珍紛漢紛だったが、気づけば水は意外と近くまで来ていた。
『…やべ』
他に行く道はもうないので、とにかく登ることにした。
ついでだが、上り下りの路線だったようで、結局一つの道だったようだ。
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進むにつれて、微妙に傾斜が強くなっていることに気づいた。
最初は感じない程度だったが、今は40度ほどの結構キツいと感じるほどに。
幸いブラスターが機能するため、イカで登ることはできるが…。
こんなところは早く脱出しないといけない。
すると、路線が入り組んだ駅にたどり着いた。
足が痛い。(バイト着の長靴では)
先程にも似た感じのはあったが、崩れていけなかったという…ね。
左右のどちらか、と言っても前方向か左方向。
上に登らないと死んでしまうので、右を選択した。
「……。」
その選択は後から考えて見れば良かったのかもしれない___
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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時