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その後もタイマン、2vs2、条件下での対面など沢山の練習をした。
強いチームだからこそ、練習もきついのだろう。
さすがとしか言いようが無い。
気付けば自分も熱中していて、朝日が綺麗に見えていた。
そのタイミングで、ウィンテージがチームに言った。
「練習は終わりだ。…たまにはファミレスにでも飯行くぞ、気分転換にな」
「えー!ヴィンテージがー!珍しー!」
「黙れ」
そうなんだーと思っていると、右から告げ口のように静かに言われる。
「アレは久々にチームと遊びたい時によく言ってる(ボソっ」
『意外と照れ性なんですね(ボソ』
すると左から、
「お前も来るだろ?」
ダブルエッグが聞いてくる。
行きますかね、どうしようと迷いながらも行くことにした。
海辺の道路に並ぶレストランに徒歩で向かっている最中は静かだったのは口下手だからかな?w
結局特に何もなくレストランに着いた。
各々食べたいものとドリンクバーを頼み、4人がドリンクを取りに行っている最中だった。
まあ荷物見張りで残されてたんですが。
例のファイルの自分のページを見ている時、ある事に気付いた。
「しかし記憶改変装置を使わせたとはいえ、脱走させてしまった者には厳重な罰を与えるよう命令が下された。失踪扱いではあるが捜索は行わせている。第一スパイである事は忘れないようにと釘は打ってあるが…。通算3人目の脱走者であり書記現在も見つかっていない。通算2度目の失踪となっている。厳重に取り扱え。」
大事な情報書いてあるのに全然見ていなかったのは馬鹿としか言いようがない。
それと同時に、電車で寝落ちして忘れていたが、協力者がいるのかもしれないという事も思い出した。
何か情報がないか探していると、別のページにまた気になる情報があった。
「失踪者と追跡者名簿
失踪者1(確保済み・ネリモノ化)No.4112(破れている)
失踪者2 No.6945 消毒中に振り切って逃走 インクリング 男
失踪者3 No.7262 当時の状況は不明 インクリング 男 目立つ特徴あり
追跡者1 No.132 人間の思考を移植したインクリング・ファイルの筆跡者
追跡者2 No.141 この作戦に友好的で洗脳なしで追跡
追跡者3 情報不明 ポテンシャルが高い以外の情報がない、存在すら不明」
20年前位からの話だったってこともあるが故、まだ追跡者は存在するのではという恐怖が襲った。
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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時