寒夜 ページ14
闇深い深夜帯は、町は静寂に包まれていた。
足音だけが響きわたる非日常な景色。
3年間の続いた生き方。
それからたった1ヶ月程の超非日常。
全てに変化があったせいか、脳が追いついていかない。
でも____
幸せが感じられた。
感覚の中に一つだけ、
その感情だけははっきりしていた。
あの時の辛く、憎く、思い出したくもなかった記憶が、
笑い話に出来るぐらいに心が軽くなった。
しかし、今。
現状の問題は色々と大変だ。
寝床も無ければ生活費も稼がなければならない。
元家は戸籍変更で使えない。
マスクの家へ荷物を取りに行かなければならない。
頭がパンクしそう()
一応時間をイカホで確認するが、深夜2時半。
危険人物とかが動きやすい時間帯だからか、見回りなども多いと聞く。
まあ現に自分がバイト帰りによく経験してたが…
スクエア近郊の公園のベンチに横たわり、眠りにつくべきと考え、行動する。
そのまま寝れれば良かったのだが…、
『…寒ぃ』
運悪く北風が吹いている様で、小刻みに体が震えるほどだった。
イカにもなり、服を丸めて布団がわりにもしてみるが、寒さには耐えきれなかった。
凍え死ぬよりは別のところに行く方がいいはずだ。
近くに目が潰れるほど光る店、コンビニエンスストアに入った。
まあストーリー上行くんだろうってのは知ってました。はい。
場違いに明るく時間感覚が狂いそうだが、そんな経験ある人いるでしょ。
知らんけど。
流石に室内な為、空調が効いていて、眠気が倍増した。
綺麗な店舗で、みすぼらしい格好の自分はちゃんと場違いである。
買ったのはただ一つ、みんな大好き(?)、寒い時に飲むアレ。
コーンポタージュです。
美味しいよね。作者は大好き。
公園に戻るか、コンビニで限りある金で凌ぐか。
その2択で考えている時だった。
原作要素皆無だが、これが日常である。
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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時