削除 ページ13
『……えーと…A…です』
だいぶキョドったが、大丈夫なのだろうか。
「Aくん!また今度一緒にやろうよ!」
そう「ゴーグル」と名乗る彼から言われた。
「君から学べそうな事が沢山ありそう!」
「よろしくね〜!」
目茶苦茶軽いノリで友達、となった。
「メガネくんおかえり〜」
「何であっちに行っちゃったんだろ…」
ホクサイの彼はメガネと言うようだ。
どこからか真面目そうに感じる。
その後、予定があるから…みたいな感じでそそくさと立ち去った。
安全圏で、もう一度イカホを覗くと、1件の通知があった。
またもωからだった。
「バトルしてたんですか?」
おっふ。
既読をつけずにイカホをポケットにしまう。
今は病院から追われているが、以前のバイト生活の時より町が美しく見えた。
本当のハイカラスクエアって…、
この気持ちだったのか?
そう頭の中で考えていた。
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綺麗な星が浮かぶ頃に、ある公園でブランコを漕いでいた。
ある一仕事を終えたばっかりで、何をしていいかわからなかったからだ。
イカホと共に入れた手帳。
1ページ目に書いてある物はバトル参加証明書。
そこの名前の書かれているのはA。
何を言いたいかは分かるだろう。
この時よりちょっと前に、クレイという存在はあのバイトを最後に失踪した、ということになった。
端的に話すと、本部で手続きをして、戸籍を手に入れたという事…が分かりやすいと思う。
イカは楽観的だから2つ目かもしれないとか全く気にしないから楽である。
手帳をしまい、イカホを取り出すと、通知が1件。
「明日午後2時、バッテラストリートに来てくれませんか?」
10分前のωからの通知。
別名として行くのに連れがいるのはいいことだと思い、特に考えず、
「分かった」
と送った。
眠いが寝床はない。
しかし、突発的だからか、バンカラ地方で使える戸籍かも知らずに取ってしまった。
アホじゃん。
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作者名:Wingdry | 作成日時:2024年1月9日 10時