Episode2 ちょっとした非日常 ページ10
行きは何の変哲も無く、ハイカラスクエア近くまで来た。
近づくに連れて騒がしくなっている事から、今もフェスが続いていると予測した。
できるだけ目立たないように町に入り、人の多い道の端を通る。
興味ないような素振りで壁側を見て歩いてクマサン商会に足を運んでいたが、
『「いたっ!」』
よそ見(壁側見ていたから)のせいで他のイカとぶつかった。
慌てながらも自分のせいだと分かっていた為落ち着いて、
『…すいませんでした。』
ぶつかった相手は褐色肌のライダースーツを腰巻きにした正直悪そうな丁髷のゲソのイカだった。
「悪りぃ、俺よそ見してたわ。」
見た目に反してしっかりとした性格のようで…。
『こっちもよそ見してて…本当にごめんなさい。』
「俺は大丈夫だから。そっちは大丈夫か?」
いい奴。
『ええ、大丈夫です。』
「そうか。」
するといきなり後ろからゴーグルをつけた同じゲソ型の男がそいつのズボンを下ろした。
『!?』
「…殺す!」
どこからか知らんがいきなり出てきたダイナモを掲げ、ズボン下ろしを轢いていた。
阿保くさかったので静かに失礼しますといい、バイトに向かっていった。
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静かに商会に入り、ロッカーへ向かい、着替える事にした。
少し気温が上昇してきている今、扇風機がたくさん回されていた。
ロッカーを開けた時、少し風に靡いていたウェーダーを手に取り、1分足らずで着替え船を待った。
ただ、昨日もそうだったが、フェス中と言うだけで人が激減する中、早朝と言うのも相まって1人待機室で待っている状態が続いた。
時計をちょくちょくと見ながらイカホを弄りながら座って30分が経過した。
流石に暇と感じた俺は、クマサンに直接聞きに行った。
『今日人はいないんですか…?』
クマサンは静かに答える。
「悪いけど今日はお休みだよ。どこのバイト先も嵐が来ていてね、行ける状態じゃないんだ。」
『分かりました。』
「入口の看板に書いてあったと思うよ。」
もう一度着替えて外の看板を見ると臨時休業と書いてあった。
…正直暗くて見えなかった。
結局やることもないため、近くの店に行き、ほんの少し豪華な朝飯を食べてから、帰宅する事にした。
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ウィングドライ(プロフ) - 愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けないさん» オリジナルストーリー褒めてくれるのは嬉しいですねぇ。コメントありがとうございます! (1月8日 19時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けない(プロフ) - この作品、面白いです。なんか救助の場面はハラハラしました…頑張ってください! (1月8日 13時) (レス) @page47 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - ただの紺色さん» 改めてありがとうございました! (1月8日 9時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ - ただの紺色さん» そう言ってくれると嬉しい限りです!頑張ります!(違う機種でId違うと思うのですいません!) (12月27日 21時) (レス) id: 8ee71409c0 (このIDを非表示/違反報告)
ただの紺色(プロフ) - この作品読んでて楽しい、、! 無理はしないでいいので次待ってます、、! (12月26日 19時) (レス) @page46 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wingdry | 作成日時:2023年5月6日 20時