一日の終わり ページ8
電車の中は、クラゲやイカはまばらに座っていて、自分を含めて片手で数えられる程度しか居なかった。
一番端の席に静かに座り込み、発車を待つ。
基本的に早朝は電車が無い為、徒歩でバイトに向かう。
普段だったら帰りも、終電より少し遅れる位の時間で、徒歩で帰っている。
しかし、今日は少し早く終わり、終電に間に合った…というわけだ。
するとドアが閉まり、いつものメロディーを奏でながら発車を始める。
電車内は驚くほど静かで、見る限り自分除いて全ての乗客が寝ているように見えた。
普段よりも早い帰宅で、徒歩も無い帰りは、とてもいい心地で、疲れを感じなかった。
外に見える街の灯りを見て、いつもはこの道通ったな、なんて事も思っていた。
レールの繋ぎの部分の音にも耳を傾けながら、目を瞑った。
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いつものメロディーがなり、目が覚めた。
自分の降りる駅の1つ前の駅の発車直前出会った。
…後少しで寝過ごすところだった。
自宅の最寄駅は、ハイカラスクエアから5駅ほど。
ハイカラシティを通り過ぎ、3駅ほど後の小さな無人駅で降りる。
電車が発車し、寝ないように顔を叩く。
気付けば車内には誰一人いなくなっていた。
物理的に静かな状態で、眠気がさすが我慢した。
あっという間に駅につき、電車を降りる。
この駅で乗り降りする者は自分以外おらず、俺が降りた途端にドアは閉まり、走り去って行った。
街灯のない暗い夜道を少しの間歩き、自宅へ向かう。
少し早い時間だからか、電気の付いている家もちらほら見かけた。
帰宅途中で思い付き、自宅近くのコンビニに寄り、弁当と明日のバイトに持って行くバンドエイトを買った。
そして、自宅に着き、鍵を開け入る。
弁当をレンジで温めながら、キッチンの水道で手を洗い、扇風機を回す。
俺は少し暑がりである為、ウェーダーはかなり暑くキツい。
でも作業着だからと割り切って着ていた。
『…テレビでもつけるか。』
床に散らかった物の間を通り、リモコンを探す。
だが、なかなか見つからず、先に弁当が温まった。
結局テレビは諦め、弁当を食べて明日の準備をし、シャワーを浴びた。
シャワー上がり(?)でほかほかのまますぐにベットにダイブした。
疲れが溜まっていたのか、割と早く眠りについた。
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ウィングドライ(プロフ) - 愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けないさん» オリジナルストーリー褒めてくれるのは嬉しいですねぇ。コメントありがとうございます! (1月8日 19時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けない(プロフ) - この作品、面白いです。なんか救助の場面はハラハラしました…頑張ってください! (1月8日 13時) (レス) @page47 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - ただの紺色さん» 改めてありがとうございました! (1月8日 9時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ - ただの紺色さん» そう言ってくれると嬉しい限りです!頑張ります!(違う機種でId違うと思うのですいません!) (12月27日 21時) (レス) id: 8ee71409c0 (このIDを非表示/違反報告)
ただの紺色(プロフ) - この作品読んでて楽しい、、! 無理はしないでいいので次待ってます、、! (12月26日 19時) (レス) @page46 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wingdry | 作成日時:2023年5月6日 20時