孤独のバイト記録簿 (ページ38)

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大地ページ38

知りもしない場所に気付いたらいたという転生系まっしぐらな話かと思いながら、重い腰を上げた。

何故かは分からないが、とても身体全体が痛い。

まるで高いところから落下した時見たいに。()

少し霧のかかった無音の土地。

薄く見える切り立った崖。

どうやら渓谷にいるようだった。

『…ｲﾃﾃ』

10日間休んでからフルマラソン走ったときぐらいの筋肉痛ぐらいの痛みの中、開けた方に歩いてゆく。

道中、なにかの破片みたいな色々な産廃物が放棄されていた。

ヤカンの取っ手みたいな金属や、コンセントのケーブルなどが多かった。

少し開けたとこに出た時。

『!』

薄くかかる霧の中、色の違う煙のようなものが見えた。

その方向に歩を進めると、小さな建物があった。

小さな木1本分程の薪が外に散らばっていた。

鍵もかかっておらず、中にも誰もいなかった。

『…。』(休憩所だと気付いた。)

中に入り、薪ストーブをつければそこはもう自宅。

疲れも溜まっていたのか、そのまま眠りについた。

再び目が覚めたのは2時間後。

ストーブを消火し、持ち出しokのスプラシューターを手にした。

霧は晴れ、晴天が顔を出していた。

人影は見当たらなかった。

一番近くの崖に近付き、壁を塗り、上った先。

民家が遠くに見えた。

(道中は特に何もない)

ちょくちょく見失いながら到着した。

フェンスをイカですり抜け、いくつかの巨大ヤカンの先に、発見していた建物を確認した。

和服、浴衣?のような服を着た人影が見えた。

『…す、すいませ～ん…』(リアルの主)

後ろを向いたままだった。

あ、ガン無視ですかそうですか(リアルの主)

近くを見るとマンホールがあり、そこに入った。

一直線で着いた先は、ハイカラスクエアだった。

普段の景色と共に、このマンホールが普段通っているクマサン商会前の所だと知った。

やはりクマサン商会は空いていなかった。

良く分からないまま戻ってきたせいで、どうしていいか分からず、一度帰宅してから考えようとした。

その頃…

「ホントにあの下は地上に落ちるンね？」

「あの下…一つ廃棄用の穴…空いている…」ギ…

「じゃあ彼は今この土地の何処かにいると言い切れるの?」

「落ちる以外に抜け出す道…無い」ギギ

「捜索だけんね…」