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「準備の出来次第頼むよ」




そう言われて、栄養ドリンクを一気飲みし、船場に行く。




いつもと変わらないはずなのに、高揚感がある。




それが幸せと感じるときだった。




船場近くに人影が見えた為、足早に向かう。




足音で気付いたのか、此方を見て会釈をした1人のバイター。




だが、彼はウェーダーの帽子と一緒にタコマスクをつけていた。




「…よろしくな〜。…てか何そのバイト着〜。」




奴はそう言ったが、こっちは会釈だけ返した。




「…………。」




奴は黙ってしまった。協力なのに流石に悪かったか?と思いながら船に乗り込んだ。




だが中々もう一人が来ず、ちょいとばかしイライラしていると、クマサンから放送が入った。




「もう一人は別の所から来るからね。では案内するよ。」




そう告げられ、船は進み始めた。




「別の所…?」




奴はそう独り言のように呟いていた。




確かに別の所と言うのは俺も知らない。このバイトは他の街にもあるのか?





「………。」




沈黙の間が長く続く、このことは俺にとっては嫌にならないが、奴にとってはあまり良い時間とは言えないだろう。イカは嫌いだが同じバイターとして話しかけるべきなのか?




そう考えていると、あっちから話しかけてきた。




「…なんで色違いのバイト着持ってんだ?」




そう言う質問だった。それに、




『まあ、クマサンに作ってもらったってぐらいかな。』




「俺も結構長くやってるけどどうやってそんなことになるんだよ〜。」




『正直わかんないかな。てか教えられない。ある理由でね。』




理由なんてないのにそう言って話を終わらせようとした。




正直せっかく話せそうだったのに、と少し後悔しながら。




「てかさ〜なんかここおかしくない?」




そう言いながら右足の部分を捲られた。




そこには俺の醜いこの義足が顕になっていた。




「…。」




驚いた様子でこっちを見ていた。俺は怒りが抑え切れなくなりそうだった。




「…すげえな、大丈夫なのかよこれ〜。




 …何があったか教えてくれよ。」




奴はそう告げた。




この醜い姿のこの俺に…。

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ウィングドライ(プロフ) - 愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けないさん» オリジナルストーリー褒めてくれるのは嬉しいですねぇ。コメントありがとうございます! (1月8日 19時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けない(プロフ) - この作品、面白いです。なんか救助の場面はハラハラしました…頑張ってください! (1月8日 13時) (レス) @page47 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - ただの紺色さん» 改めてありがとうございました! (1月8日 9時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ - ただの紺色さん» そう言ってくれると嬉しい限りです!頑張ります!(違う機種でId違うと思うのですいません!) (12月27日 21時) (レス) id: 8ee71409c0 (このIDを非表示/違反報告)
ただの紺色(プロフ) - この作品読んでて楽しい、、! 無理はしないでいいので次待ってます、、! (12月26日 19時) (レス) @page46 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wingdry | 作成日時:2023年5月6日 20時

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