孤独のバイト記録簿

休と裏 ページ29

10分程で買い物を済ませ、帰宅した。




3種類のエナドリ10本ずつを小さい冷蔵庫に積み込む。




一緒に栄養ドリンクも冷蔵庫に3本だけ入れる。




明日が予定がなく暇になってしまったので、肴となるものも買った。




しばらくという事なのでネットショッピングである物をポチった。




バイト以外での久々の夜更かし。




柄にもなくバイト以外の時間の生活を楽しんでいた。




普段の定期的な休みも初心者研修としてボランティアで出たりして、1日丸々休むことはほぼ無かった。




長期的な休みは別の所で臨時バイトしたり、バイトの書類を確認したりで、





休みなんてなかったも同然だった。




(前のショッピングはシンプルに買い替えだからちょっと違う休み)




会社終わりのサラリーマンのように。




テレビを見ながら、




肴を少しずつつまみながら、




簡素ながらも幸せを感じた。




チャンネルを変え、野球中継を垂れ流しながらそのまま眠りについていた。




日頃の疲れも溜まっていたのか、その時の眠りは深かった。




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ーーーーNo Sideーーーー




ピロン♩




スマホの通知音が夜中になった。




その家の彼は野球中継をかけたまま寝ていて気付かない。




ピロン♩




ピロン♩




何回も通知が鳴る。




止まる事を知らず、




何かを伝えるように、




20回以上の通知が鳴った。




だがあるタイミングで止まった。




それ以降は特に通知が来ず、サブチャンネルの野球中継も終わり、部屋内は無音になった。




それから10分後、一回だけ通知が鳴り、それ以降鳴る事は無かった。




気のせいだとは分かっているのだが、誰かが助けを求めるように聞こえた＿




だが逆に言えばその助けを無視するような彼の影も見えた気がした。




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ーーーークレイ Sideーーーー




鳥の囀りで目が覚めた。




『…今日は休みか…』




イカホで時間を確認したと同時に通知が来ていたことに気が付いた。




…それは＿＿＿

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