孤独のバイト記録簿

誘導 ページ28

『…ん？』




起きると何となく置いておいたバイトの時に貰った盾が落ちていた。




少し部屋が荒れていることから地震でもあったと考察した。




じゃあそのタイミングで起きたのか…。




幸い体調は良くなったので静かに立ち上がり、盾を置いてあった場所に戻した。




ついでだが、この盾はあの大嵐の救助活動の時に送られたものである。




少し錆びた義足の錆止めでいいのに…。




日付をイカホで確認すべく、パスコードを入れ開くと、地震情報とメールがあった。




ガチマッチ杯の終わった日の夜ぐらいだった。




外を見ると、大会関係か分からないが、花火が上がっているのが分かった。




家とスクエアの距離ってやっぱそんな遠くないなと思った。




窓を開け換気しながら、届いていた地震情報を確認した。




震度3。




そんなんで盾が落ちたんかと思ったのは言うまでも無い。




メールはクマサン商会からだった。




単刀直入にいうと、別件である事情が生まれた為、しばらく休止すると言う事だった。




(6巻終盤のバイト終わりのアレの調査という設定)




それを見終わった瞬間に、チャイムが鳴り響いた。




出るとそれは宅急便で、トラックのタイヤがすっぽり入るくらいのサイズの箱が届いた。





デカすぎる箱で、届いた時『えっ』と声が自然に出たぐらい大きい。




差出人は不明…というか、何も書かれていなかった。




受け取り宛にも何も書いておらず、一体誰がなぜ自分に何かを謎に届けたのか(？)と考えた。




もし間違いだった場合、開けて取ってしまうと罪に問われてしまうことが有ると知っているというか経験済みなので、何か情報が得られるまで玄関に置いておく事にした。




要冷蔵とかだったら面倒くさいが何も書かれていないのが一番だるい。




よく分からないけど心配になってきた…。




受け渡された時は結構重かったが、自分が持てる程度だった。




…だからなんやねん。




結局よく分からないままエナドリを買いに近場のコンビニに買いに行った。

休と裏→←諦めたかった夢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す