普通? ページ25
耳をすませば聞こえてくる波の音。
朝日に照らされた海の光を見て、眠気が消し飛んだ。
キケンなバイト前とは思えない静けさだった。
思えばフェス頃から自分の生活が少しずつ変わっていった気がしていた。
それも5日すら経っていない日のうちに。
バトル勢に絡まれ__
大惨事を引き起こした事故__
新しい仲間と道具__
バトルをした訳では無いのに、ここまで日常に変化があったのはバイト生涯で一度も無かった。
そう地震の最近を振り返っているうちに、目的地に着いた。
彼ら3人が先に飛び出し、船の安全チェックをしてから自分は飛んだ。
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サ「早く壁塗ってー」
ル「君も塗ってよ」
マ「はいはい分かってるよそれぐらい」
良いとは言えない編成のせいか、少しギスギスとした雰囲気があった。
潮も上がって来るのが確認できた。
だが、前のように波が此方へ来る事も無く、普段と何ら変わりない満潮だった。
ルアーは少し体を震わせていたが。
ウェーブが始まり、ロングブラスターを向ける。
無限の様に湧き出てくるシャケ。
役割を分担し合う仲間との協力。
金イクラを納品してノルマを達成しようとするそのバイトは、
日常、幾度と見たその風景と変わらなかった____
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普段から着けていた目隠しをその時から3人だけには見せるようになった。
…今回からだが。
第一、第二ウェーブ共に満潮の通常で、塗り状況は悪かったが、うまく潜り抜けた。
マ「これなら今回は行けそうだな〜」
ル「そうだね」
そんな会話を尻目に、最後となる第三ウェーブは通常潮の夜となった。
サ「この編成でヒカリバエは不味くない?」
彼女がそう呟いた。
でもそれってフラグな気が…。
一応準備を進めていたがヒカリバエが来ない事を願っていた。
その願いが通じたのか知らんけどヒカリバエではなくグリルだった。
武器種がしっかりと分かれていた為、特に苦戦する事も無かった。
最終ウェーブも終わり、3人が帰宅準備をしている中の事だった。
どこからか、海の方から何かが聞こえた。
憎しみと怒りを抱きながら叫ぶような何かの声だった。
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ウィングドライ(プロフ) - 愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けないさん» オリジナルストーリー褒めてくれるのは嬉しいですねぇ。コメントありがとうございます! (1月8日 19時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けない(プロフ) - この作品、面白いです。なんか救助の場面はハラハラしました…頑張ってください! (1月8日 13時) (レス) @page47 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - ただの紺色さん» 改めてありがとうございました! (1月8日 9時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ - ただの紺色さん» そう言ってくれると嬉しい限りです!頑張ります!(違う機種でId違うと思うのですいません!) (12月27日 21時) (レス) id: 8ee71409c0 (このIDを非表示/違反報告)
ただの紺色(プロフ) - この作品読んでて楽しい、、! 無理はしないでいいので次待ってます、、! (12月26日 19時) (レス) @page46 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wingdry | 作成日時:2023年5月6日 20時