感謝 ページ21
シーーーーーーンジリリリリリリリリ
静かな部屋にいきなり目覚ましが鳴る。
普段と似たような時間で、今回は午前2時ピッタリに鳴った。
たまにならない時あるから少し困っているが、今日は鳴ったようだ。
ゆっくりと体を起こし、バイトに行く準備をする。
新しいスカジャンを着て、いつものバッグ、帽子、靴を履いて15分足らずで家を出た。
当たり前だが外はまだ暗く、閑静な住宅街が目に入る。
だが、一応まだ月は見えた。
闇に蝕まれた道を手探りで進んで町に向かった。
(暗い道を歩いてるだけ)
________________________________________________
町に着く時には午前3時過ぎだった。
クマサン商会を遠目で見ると、もうシャッターが開いている事に気付いた。
それは遅刻を意味している(自分の中のルール)。
慌てた俺はそこから猛ダッシュで行った。
風が自分に当たり、前開けで着ていたスカジャンが脱げそうになった程で。
坂を登り商会内に入ると、私服のイカ2人がベンチに座っていた。
慌てて走ってきているせいで、目立ちに目立ちまくった。
ツライ()
だがこんな早朝、鮭畜バイターに決まっている。
『…おはようございます、随分早いですね…』
「それはお互い様でしょ」
と、ツインテールのゲソのイカが返した。
この時間帯にいるバイターはかなり限られるメンツだが、その2人は見た事も無かった。
え、マジでほんと誰()
「彼だよ…やはり早く来てくれたね」
と珍しくクマサンが喋った。
(シャベッタアァァ)(尺稼ぎ)
「あの…」
もう1人のパッツンゲソの方がそう話しかけてきた。
「助けてくれてありがとうございました」
静かにそう言った。
「アタシからも、ありがとうね」
もう1人からも感謝される。
「…私たちのこと知ってますか?」
いきなりどっからそうなったのか分からないが、そう質問された。
水色ゲソに赤みがかっていて俺と似たような赤目のこんな2人なんて知ってるわあの激辛カレー食った時のアイツのチームメイトだろ()
『まあ一応…名前は知らん』
「なるほど…」
「じゃあ自己紹介したら?」
それをツインテールの彼女が言うと、少し驚いていた。
そんな驚くことではないと思うが…。
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウィングドライ(プロフ) - 愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けないさん» オリジナルストーリー褒めてくれるのは嬉しいですねぇ。コメントありがとうございます! (1月8日 19時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けない(プロフ) - この作品、面白いです。なんか救助の場面はハラハラしました…頑張ってください! (1月8日 13時) (レス) @page47 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - ただの紺色さん» 改めてありがとうございました! (1月8日 9時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ - ただの紺色さん» そう言ってくれると嬉しい限りです!頑張ります!(違う機種でId違うと思うのですいません!) (12月27日 21時) (レス) id: 8ee71409c0 (このIDを非表示/違反報告)
ただの紺色(プロフ) - この作品読んでて楽しい、、! 無理はしないでいいので次待ってます、、! (12月26日 19時) (レス) @page46 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Wingdry | 作成日時:2023年5月6日 20時