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少し散歩でもするか、と考えていると後ろから話しかけられた。




「お前か?辛7を食べ切った猛者は。」




マッシュ型のゲソをしたフェスTを着ていない珍しいイカに話しかけられた。




『だから何ですか?』




振り返りながらそう聞いた。




「あれを完食したのは俺を含めて3人だけだからな。」




あ、そーなんすか。じゃあすごいやん。特技にしよ。
そう考えていた。




「名前を聞かせろ。」




『いやです。』




「答えろ。」




こいつ理論通じないタイプだといち早く察した俺は、さっさと名前を言う事にした。




『クレイです。』




「クレイ、人と話す時ぐらいは面と向かって話せ。」




早速名前を使う野郎、クソッタレ()




『…。』




無言で一瞬だけ帽子を外し、素顔を見せ、戻した。




「一度昨日にも目があったよな。」




昨日?あったっけと思いながら。




「俺はXブラッドのウィンテージだ。」




はい、だるい。バトルしてる奴とはあんま関わりたくない。




『そうなんですか。』




話を終わらせたいが、なんて言っていいか分からない。こういう時に孤独に弊害が出る。




「どう見ても話を終わらせたいってのが伝わってるぞ。」




そう言われ、頷く。よく分かったなほんと




「まあいい。また会える時会おう。」




あいつそんなキャラだったか?()




そしてあいつは店に戻って行った。さっきザワザワしてた理由それで俺は見逃したのか、と考えながらもう一度街を歩き始めた。




フェスTを着た者が多い道を通って町の中心部へ向かう。




その頃にはもう空は明るく6時を上回っていた。




イカホのメモのバイトシフトを見ながら次回の場所を確認していると、ある放送が流れた。




「フェス終了〜!!」




町全体に鳴り響いたその放送は、イカタコをやり切った感ムードにさせた。




活気のあった中心部も、Tシャツの返却と片付けで別の意味で混み合っていた。




その中にはしばらく前にぶつかったあの男もいた。




カレーで予想外の満腹を得た俺は、始発に乗って帰る事にした。




…Xなんちゃらのなんとかジの質問に知らないと答えればよかったな、と思いながら駅に向かった。

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ウィングドライ(プロフ) - 愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けないさん» オリジナルストーリー褒めてくれるのは嬉しいですねぇ。コメントありがとうございます! (1月8日 19時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
愛音@ゴーヘド愛は誰にも負けない(プロフ) - この作品、面白いです。なんか救助の場面はハラハラしました…頑張ってください! (1月8日 13時) (レス) @page47 id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - ただの紺色さん» 改めてありがとうございました! (1月8日 9時) (レス) id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ - ただの紺色さん» そう言ってくれると嬉しい限りです!頑張ります!(違う機種でId違うと思うのですいません!) (12月27日 21時) (レス) id: 8ee71409c0 (このIDを非表示/違反報告)
ただの紺色(プロフ) - この作品読んでて楽しい、、! 無理はしないでいいので次待ってます、、! (12月26日 19時) (レス) @page46 id: ec9847f949 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wingdry | 作成日時:2023年5月6日 20時

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